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道主催のコンビナート火災想定訓練 苫小牧で12年ぶり、苫東部国家石油備蓄基地で

2018/8/9配信

 北海道石油コンビナート等防災本部(高橋はるみ本部長)は8日、苫小牧市静川の苫小牧東部国家石油備蓄基地などで、石油コンビナート火災を想定した総合防災訓練を行った。苫小牧での実施は12年ぶり。消防、警察、海保、自衛隊といった関係機関をはじめ、避難訓練に当たった住民らを含めて約400人が参加、災害時の対応手順を確認した。

 石油コンビナート等災害防止法に基づく道の訓練は、大規模災害発生時の初動対応の確認や関係機関との連携強化、住民の防災意識の向上が目的。苫小牧市や北斗市、室蘭市、釧路市など、石油コンビナートがある道内6地域で1977年から隔年で行っており、苫小牧市での開催は2006年以来。今回は、道東内陸部を震源としたマグニチュード7・1の地震が起き、苫小牧市東部と厚真町南部で最大震度6強を観測、同基地でタンク火災や苫小牧沖への油流出が発生した―と想定。関係機関が対応訓練に当たった。

 同基地では、市消防本部と胆振東部消防組合の消防車など約15台が出動し、放水訓練を展開。北海道・東北エリアで唯一、苫小牧市消防本部に配備された「北海道エネルギー・産業基盤災害即応部隊」(通称・ドラゴンハイパー・コマンドユニット)も初めて参加し、石油タンクに向けて大容量放水を実施した。

 また、地震で海中のパイプラインから石油が苫小牧沖へ流出し、海上火災も発生した―との想定で応急対応の訓練も実施。苫小牧海保の巡視艇「りゅうせい」(125トン)や「とまかぜ」(23トン)が消火作業に当たった他、海保のヘリが海中転落した関係者の救助を繰り広げた。

 一方、東部地区の住民を対象にした市主催の訓練も同時に行われた。ウトナイ、沼ノ端北栄の両町内会の54人が参加し、地震で地域が被害に遭ったとの設定で自宅からウトナイ小学校へ逃げた。ウトナイ北に住む蜂谷めぐみさん(44)は夏休み中の子どもたち3人と参加。「避難所の学校を目指し、フェンス倒壊などを想像しながら歩いた。今回の訓練を覚えておけば、実際の災害が起きた時に対応できると思う」と話した。

 コンビナート火災の煙が東部地区に流れ込み、避難所にも煙が迫っている―との想定で2次避難の訓練も実施した。住民らは、市が用意したバスや陸上自衛隊第7師団第73戦車連隊のトラックに乗り込み、別の場所へ移動。災害に備える大切さを学んだ。

 講話も行い、市危機管理室の前田正志主幹が「市内東部エリアは津波や樽前山噴火などの影響が少ないと安心しがちだが、巨大地震など災害はいつ起きるか分からない。油断は禁物」と注意を呼び掛けた。

 今回の訓練を終えて、道危機対策局危機対策課の市川晶一課長は「大規模災害発生時の各関係機関の対応を確認し合うことができ、非常に有意義だった。万が一の際に生かしたい」と話した。次回の訓練は北斗市で2020年に実施する予定だ。

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