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伝道開始100年に 日本キリスト教会苫小牧教会

2018/7/30配信

 苫小牧市本町2の日本キリスト教会苫小牧教会が今月、伝道開始100年を迎えた。市内のプロテスタント系教会では最古。2016年11月から同教会の牧師を務める丸徹さん(59)は「大きな節目を迎え、重みのようなものを感じる。市民に開かれた教会として、新たな歴史を刻んでいきたい」と話す。9月には青山学院大聖歌隊や同大教授を迎えた記念コンサートと講演会を教会で開く。

 苫小牧におけるプロテスタント系教会の歴史は、当時王子製紙の科学研究部長で東京で洗礼を受けた故秋山晴雄さんが1910(明治43)年、苫小牧工場に赴任したことに始まる。秋山さんは東京で共に受洗し、札幌で牧師になっていた高倉徳太郎さんを月1回のペースで自宅に迎え、家庭集会を行っていたという。

 本格的な伝道活動は、18(大正7)年7月、秋山さんらが本町の信者の家を借りて仮会堂とし、日本キリスト教会室蘭教会の吉本一良牧師が集会を行ったのが最初。21(同10)年5月の大火で仮会堂を失うが、24(同13)年に新会堂を建築した。

 41(昭和16)年、国策によって国内プロテスタント33教派を集約した日本基督(キリスト)教団に合流。戦時中は陸軍第77師団(通称稔部隊)に徴発され、小隊の事務所になったこともあった。

 戦後の46(同21)年に同教団から離脱して独立教会となり、55(同30)年の教会新築、71(同46)年の増改築を経て、91(平成3)年11月に現在の教会を新築し、今に至る。

 毎週水曜午後の祈り会と日曜午前の主日礼拝が主な活動。かつては日曜学校も催されたが、児童の減少で近年は開いていない。

 丸さんによると、現在の信者は約30人。高齢化が進み、年々減少傾向にあるが、丸さんは「インターネットなどの情報インフラは発達したが、不安や悩みは潜在化の一途をたどっている」と指摘。「どんな悩みでも気軽に相談できる場でありたい」と語る。

 コンサートと講演は9月8日午後2時から、教会2階礼拝堂で開く。3部構成で、第1部と3部は青山学院大学聖歌隊がルネサンス期の作曲家ウィリアム・バードやビバルディ、19世紀の作曲家ブルックナー、スタンフォードによる合唱曲を披露。第2部は伊藤悟教授が「不安になると人は学ばなくなる~新しいぶどう酒は新しい革袋に」と題した講演を行う。

 今年6月には、市内の信者からドイツ製のパイプオルガンが寄贈され、当日は同大オルガニストの身崎真理子さんによる生演奏でコンサートを楽しめる。

 丸さんは「孤独な人たちを救い、迎えるという教会の使命を100年を機に改めて確認し、市民にも発信したい。新たな100年に向けて心が引き締まる思い」と話している。

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