ファームソレイユ・林さん、最高賞獲得 デコレーション技術競う-道洋菓子作品コンテスト
2018/7/17配信
苫小牧市新開町の洋菓子店ファームソレイユの従業員林真里奈さん(26)が、2018北海道洋菓子作品コンテスト大会(6月24日、札幌市)のマジパン仕上げデコレーション部門で最高賞に当たる日本洋菓子協会連合会会長賞を初めて受賞した。見た目の美しさや色合い、テーマ性などが高く評価され、林さんは「周囲に支えられて受賞することができた」と喜んでいる。
大会は、北海道洋菓子協会(札幌市)が主催。年に1度、道内の菓子職人や製菓専門学校に通う学生を対象に行っている。今年は6部門で162人が参加。菓子のデコレーション技術を競うマジパン仕上げデコレーション部門には38人が出場し、林さんが最高位の賞を獲得した。
受賞した作品名は「バタバタバースデー」。直径23センチ、高さ19センチのケーキに、ウサギがバースデーパーティーの準備をする様子をコミカルに表現した。仕事を終えた後、同店の本田泰司代表らからアドバイスを受けてテーマを考え、日々、試行錯誤しながらデコレーション作りに取り組んだという。
苫小牧市出身の林さんは、子供の頃から菓子職人になるのが夢だった。札幌の専門学校を卒業後、6年前から同店で働き、コンテスト大会への出場を続けてきた。
念願の受賞に「自分だけで取れる賞ではない。コンテストに挑む環境をつくってもらったからこそ、結果を残すことができた」と職場に感謝し、「まだまだ学ぶことはたくさんある」と向上心も忘れない。
林さんは10月に東京で行われる「2018ジャパン・ケーキショー東京」にも出場する予定で、その準備を進めている。「今回の反省点を生かして挑戦したい」と意気込んでいる。