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東胆振の降水量大幅に平年超え 農作物の生育遅拡大

2018/7/11配信

 6月に平年の2倍以上の降水量となった東胆振1市4町は、7月上旬(1~10日)も平年を大幅に上回る雨が降ったことが、室蘭地方気象台の観測データで分かった。安平町では平年の4・5倍、厚真町で3・8倍、苫小牧は2・8倍など、前線の影響で各地で大雨となった。これまでの記録的な長雨で地盤が緩んでいるところもあるため、気象台は土砂災害などに注意を呼び掛けている。

 気象台によると、記録的な長雨は、本州方面から北上した梅雨前線が北海道付近で停滞した影響。6月の東胆振各観測地点の降水量は苫小牧で平年の2・6倍の245・5ミリ、白老で2倍の277ミリ、厚真は2・5倍の175・5ミリ、鵡川で2・7倍の196・5ミリ、安平で2・8倍の191ミリを観測。6月の観測史上で厚真、鵡川、安平の各地点は2番目、苫小牧は3番目の多さとなった。

 7月に入っても連日雨が降り、上旬は苫小牧162ミリで平年の2・8倍、白老152・5ミリで2倍、厚真154・5ミリで3・8倍、鵡川143・5ミリで3・4倍、安平183・0ミリで4・5倍の降水量を観測。苫小牧では11日未明の雨によって、7月の月間降水量167・9ミリを超えた。

 長雨と日照不足の天候不順続きによって、東胆振でも農作物全般で生育遅れが拡大し、農業への影響が深刻化しつつある。とまこまい広域農協(本所厚真町)は「稲の株が例年より分割せず、今年の米の収穫量は減ってしまうのでは」と予測する。長雨で湿度が高い中、急激に晴れて気温が上昇すると「病原菌が繁殖して一気に病気がまん延しやすくなる」と危機感を募らせ、「雨の合間を縫って農薬散布による防除が欠かせない」と言う。

 ハスカップの収穫期も迎えているが、同農協は「雨や風で実が地面に落ちたり、生育が悪くて収穫量が伸び悩んでいる」と嘆く。7月末までの収穫量は17~18トンを見込んでいたが「このままの天候が続けば12~13トンに落ち込む」とみており、「生での出荷が難しい実は、冷凍にして菓子製造業者などに卸すなどして、少しでも出荷につなげたい」と話す。

 農業へのダメージを受け、胆振総合振興局農務課は「担当職員が現場を回って状況を調査しており、今後対策を練っていく」としている。

 雨が降り続いた影響で厚真町では土砂崩れも起きた。5日午前、同町富里で農業を営む松平久雄さん(69)宅の裏山の一部が崩れ、山際にある納屋3棟が被害に遭った。

 土砂は納屋の壁を壊して中まで入り込み、保管していた農機具や車が外へ押し出された。松平さんは「米の乾燥機2台が駄目になった。車も修理に出すしかない」と言い、「納屋の中で作業をしていたら、命が危なかったかもしれない」と振り返った。

 気象台によると、梅雨前線は北海道付近から離れ、天候も回復してきたものの「13日から再び前線が張り出してくる」と言う。このため、日胆地方は18日にかけて曇りや雨の日が多く、天候不順が続く見通しだ。

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