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米朝首脳会談―苫小牧市民の反応は 評価さまざま、今後を注視

2018/6/13配信

 世界が注目する中、シンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談。トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が握手を交わす姿に、苫小牧市民からは「歴史的な会談」「諸問題解決の第一歩」などと歓迎する声が上がる一方、朝鮮半島の完全非核化をうたった共同声明は具体性に欠けるといった指摘もあり、評価は分かれている。

 苫小牧工業高等専門学校専攻科の電子・生産システム工学2年の齋藤慶良(ちから)さん(21)は「米朝のトップが面と向かって話し合ったということ自体が前進だ」と歓迎。「これを機に拉致被害者の現況など、これまで不透明だった北朝鮮の国内の様子が見えるようになり、平和に向かってくれたら」と前向きに受け止めた。

 花園町の入谷寿一さん(88)も「平和に向かって手を取り合ったことは歓迎すべきこと」とした上で、「(休戦中である朝鮮戦争の)終戦宣言にも踏み込むべきだった」と苦言を呈した。

 三光町の渡辺恒治さん(85)は北朝鮮の言動は、体制維持のための口から出任せではないかと心配。「約束を破り続けてきた過去を考えると、半信半疑にならざるを得ない」といぶかしむ。日朝関係の今後については「実現はなかなか難しいと思うが、会談が拉致問題の解決につながれば」と期待を込めた。

 ときわ町の主婦(38)も、米国の介入で拉致問題が解決に向かえば―と期待する反面、「本来は日本が解決しなければならない問題」と指摘。「ごく普通に暮らしていた国民が犠牲となっている問題でありながら、これまで打つ手を見出せなかったことに無力さを感じる」と言う。

 北朝鮮が非核化を約束した点に関しては「そこまで窮地に立たされているんだという印象。北朝鮮は簡単に信じられないし、世界が平和になるという確証も持てない」と述べた。

 矢代町の会社員橘井丈人さん(33)も「非核化へ前向きな印象を受けた」としながら拉致問題については「(トランプ大統領は)安倍総理との約束があったから取り上げたようだが、合意文書に明記されておらず今後の進展は不透明」と語る。

 一方、苫小牧駒沢大学国際文化学部教授で在日コリアンの石純姫さん(57)は「平和的な南北統一に向けた大きな一歩」と強調。「朝鮮半島だけでなく、世界規模の非核化につながってほしい。日本は米国に頼らず、より主体的に北朝鮮問題と向き合う時期が来たのではないか」と話した。

 市内の飲食店経営者で、在日コリアンの女性(60)も「これからが正念場。非核化の実現へ、関係各国による細かな調整がうまくいくか」と動向を注視している。

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