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白老町立国保病院、公設公営・有床へ転換 苫小牧保健センターとの協議白紙

2018/5/16配信

 白老町は、町立国保病院の改築に伴って「公設民営・無床」とする方針を見直し、「公設公営・有床」へ転換する意向を固めたことが分かった。無床化への議会や町民の理解が得られないことが主な理由。公設民営に伴う指定管理者として一般財団法人苫小牧保健センターに運営を委ねる方針も白紙に。町は、22日に開かれる町議会の町立病院改築基本方針に関する調査特別委員会で説明する。

 患者の減少で赤字経営が続いた同病院をめぐっては、2013年度にいったん廃止の方向性が打ち出されたが、存続を求める住民の声を受けて14年度に戸田安彦町長が存続の政策判断を表明。16年度には、老朽化した病院施設の改築に合わせ、病床数を現行58床から43床とする改築基本構想を策定した。病院の運営形態は「公設公営」としたが、町による医師確保の難しさなどから、医療関係に人脈を持つ民間に委ねる「公設民営」に転換。指定管理の協議相手を苫小牧保健センターとし、町と同センターは昨年2月、公設民営に向けた協議開始の覚書を交わした。

 こうした中で昨年11月に町は、病床を持つ医療施設から病床ゼロの診療所にするとした方針を突如表明。外来機能の強化と在宅医療の推進を重視した無床診療所とし、救急患者は、苫小牧や登別など広域的な医療連携で対応する体制を構築するなどとして、基本構想を大きく変える考えを明らかにした。

 無床診療所へかじを切った戸田町長の政策判断に町議会の野党会派や、住民でつくる「町立病院を守る友の会」などが猛反発。方針転換の経緯や同センターとの協議過程が不透明で、無床診療所となった場合の地域医療の在り方が明確に示されていない―などとして、町議会の質疑も紛糾。戸田町長は「センターからアドバイスをもらいながら総合的に判断した」などと転換に至った経過を質疑で説明していたが、議員側の理解は得られないまま。町議会特別委は今年1月、不明瞭な町の説明に対し「基本構想の改訂項目の明確な理由を示すこと」などを求める中間報告を町に提出。その後、特別委は開かれない状態が続いていた。

 こうした状況を踏まえて町は、「公設民営・無床」を撤回し、基本構想で示していた「公設公営・有床」に戻す方針へ再び転換。これに伴い、同センターとの指定管理に関する協議を白紙にする一方、引き続き地域医療の充実に向けた連携を継続させたい考えだ。同病院をめぐる町の方針が二転三転する状況の中、今後の戸田町長の説明が注目される。

 同センターの沖一郎理事長によると、今月、戸田町長が訪れ、無床化に対する議会の理解が得られないことなどを理由に協議白紙の意向が示されたという。公設公営への転換について「残念な思いだが、機会があれば協力はしていきたい」としている。

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