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苫小牧漁港に屋根付き岸壁 国交省基盤整備で全国初の供用開始

2018/5/9配信

 国土交通省が農水産物の輸出促進に向けた港湾基盤整備の一環で、苫小牧港漁港区で2017年度から整備を進めや屋根付き岸壁のうち、一期工事が完成した。漁港に荷揚げした水産物を風や雪から守り、衛生面や品質維持、漁業者の作業環境の向上につなげる施設。国の基盤整備事業による屋根付き岸壁の供用開始は全国で初めて。苫小牧港管理組合と室蘭開発建設部は19日に漁港で完成式典を予定している。

 国交省は「農水産物輸出促進基盤整備事業」として全長251メートルのコンクリート製屋根の整備を計画。このうち一期工事として長さ52メートル、高さ4メートル、幅8・5メートルの施設が完成した。総工費は3億1000万円。

 同施設は、岸壁に屋根を設けることで▽鳥のふんや直射日光を遮り、水産物の品質を確保する▽風を防いで船舶係留の安全性を向上する▽暴風や寒冷から漁業者を守り、就労環境を改善させる―といった効果を狙っている。

 待望の施設の完成に漁業関係者も喜ぶ。第28幸亀丸の亀谷孝之船長(79)は「寒さが厳しい冬の作業は、高齢になるほど身体的にきつい。風や雪を防いでくれると働きやすくなり仕事の効率も上がる。早くすべて完成してほしい」と笑顔で語った。苫小牧漁業協同組合の伊藤信孝組合長(62)は「苫小牧の水産物の高品質化につながり、アジアなど周辺国への輸出増加になれば」と期待を込める。

 2期工事の75メートル分は4月に着工しており、来年3月に完成の予定だ。

 苫小牧港や紋別港、根室港、増毛港、枝幸港、石狩湾新港の6港の港湾管理者は、農水産物の輸出促進計画を連携して策定。国交省の認定を受け、石狩湾新港を除く5港で屋根付き岸壁の整備が国の事業で進められている。

 苫小牧ではホッキ貝やスケトウダラ、サケなどの漁が盛ん。連携する他の港の地域もホタテやサンマなどの水揚げが活発で、国は屋根付き岸壁の整備で北海道漁業を活性化させ、苫小牧港や石狩湾新港を拠点とした水産物の輸出を促す考えだ。

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