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苫小牧市の発達支援施設「おおぞら園」 2017年度登録の未就学児が過去最多407人

2018/4/5配信

 苫小牧市内では近年、発達支援を必要とする子供が増えている。市の児童通所支援施設「こども通園センター おおぞら園」に2017年度、利用登録した未就学児は前年度比56人増の407人となり、過去最多を更新した。市発達支援課は今後もこの傾向は続くとみており、子供が十分な支援を受けることができるよう人的配置を手厚くするとともに、民間の児童発達支援事業所との連携強化も目指す。

 おおぞら園は心身に障害を持つ子供や集団生活に適応できないなど発達上の課題を抱える子供に対し、個別、集団での訓練指導を行う施設。1986年に開設された。

 以前は市旭町の市心身障害者福祉センター内にあったが、同センターの老朽化に伴う移転新築を受け、16年11月からは市双葉町の市福祉ふれあいセンター内に移っている。未就学児向けと小学生以上の学童向けの支援事業に分けて運営。支援を受ける際には事前の利用登録などの手続きが必要となる。

 同課によると、未就学児の利用登録者数は開設当初、100人規模だった。数年前までは長く200人台で推移してきたが近年は徐々に増え、14年度には329人と、初めて300人台に。その後も15年度349人、16年度351人、17年度407人と増加傾向にある。

 これに比例する形で、新規登録の子供の数も増加。06~10年度の年間新規登録者数は85人程度で推移してきたが、13年度に初の100人台に到達し、17年度は177人にも上った。

 増加の背景について、市発達支援課の職員は「発達障害についての認知度が高まり、早期に発達支援につながる子供が増えていることも一因」とみる。

 市内では、おおぞら園と同様に子供の発達支援を手掛ける民間施設が約20カ所ある。同課によると、小学生以上の学童については民間施設にも分散しているが、未就学児に関しては民間施設への移行が学童ほどスムーズではなく、おおぞら園に集中してしまっている。

 利用者の増加を受け、市はおおぞら園の職員数も手厚くしてきた。10年度は全職員数が18人だったのに対し、今年度は言語聴覚士1人を増員して28人に。それでも利用者数の増加に追い付くのがやっとで、新規の相談を受けても調整に時間を要し、利用開始までに数カ月間かかることもあるという。

 このため同課は5月にも立ち上げを計画している、おおぞら園や民間施設でつくる連絡協議会を通じて同園と民間施設の連携を強化したい考えだ。施設ごとではなく、市内の支援施設全体で協力し合って子供の療育に当たることで、利用者の集中化を解消したい考えだ。

 同課の担当者は「未就学児への発達支援は、小学校入学後に受ける教育内容にも関わってくる重要な役割を担っている」と強調。「必要とする子が十分な支援を受けられるような体制整備を早急に進めていきたい」としている。

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