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ときわ町・杉本さん寄贈の鉄道模型 科学センターで公開

2018/4/4配信

 苫小牧市ときわ町の杉本孝さん(76)が市に寄贈した鉄道模型一式が3日から、苫小牧市科学センターの1階展示室で公開されている。同日、関係者らによる「出発式」が行われ、親子連れなどにお披露目された。

 杉本さんは2016年11月、約40年かけて集めていた模型(Nゲージ)を「子供たちのために役立ててほしい」と市に寄贈。これを受けて科学センターは、展示コーナーの改装に着手し、杉本さん監修の下、模型を敷設するための土台を手作りするなどして準備を進めてきた。

 ジオラマは「新苫小牧駅」と書かれた駅舎を出発点に、楕円(だえん)形のレールを北海道新幹線「はやぶさ」(H5系)などが走る。山陽新幹線「のぞみ」(JR500系)など全国で活躍した鉄道車両も並ぶ。午前11時、午後2時半、同3時半の1日3回各15分間、自動運転で走る新幹線の姿を見ることができる。

 来館者も交えて行われた出発式で、杉本さんは「多くの子供たちにとって学習の機会になる。興味を持って通い続けて」とあいさつ。出席者全員による「出発進行」の掛け声で杉本さんが電源を入れると、レール上を北海道新幹線「はやぶさ」(H5系)の車両模型が勢いよく走りだした。

 松本誠副館長は「今回公開したのは寄贈を受けた1414点のうち1~2割。少しずつ展示を入れ替えながら長く楽しめるものにしたい」と述べた。

 家族4人で訪れた江別市の小学2年生、丸山翔太君(7)は「乗ったことのある新幹線もあって、また乗りたくなった」と笑顔を見せた。

 室蘭市のパート従業員伊藤りさ子さん(41)は「鉄道模型に興味がある。展示の入れ替えも予定していると聞いたので、定期的に足を運びたい」と話した。

 来館者たちが喜ぶ様子に、杉本さんは「夢中になって眺める子供たちの笑顔がうれしい。大人にも懐かしく見てもらえ、寄贈して本当によかった」と目を細めていた。

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