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王子町に洋菓子店「ARCH」オープン 厚真町出身の岩筋さん

2018/2/9配信

 苫小牧市王子町1に1日、小さな洋菓子店「ARCH(アーチ)」がオープンした。苫小牧駅前本通沿いで、昨年秋から空き店舗だった場所に出店。出来たてのケーキなどを提供する。「駅前本通りの活性化になる」と商店街関係者も期待しており、店主で、パティシエの岩筋可奈さん(34)は「人と人の心をアーチを架けるようにつなぐお菓子を作りたい」と店名に込めた思いを語る。

 岩筋さんは厚真町出身。両親に背中を押され、小さい頃から趣味だったお菓子作りを仕事にしようと苫小牧東高を卒業後、製菓士を目指して大阪あべの辻製菓専門学校に進学した。卒業後は首都圏の洋菓子店や飲食店の厨房(ちゅうぼう)に立って腕を磨いたが「古里の人に食べてもらいたい物を、真っすぐに届けたい」という気持ちが強まり28歳の時、将来の独立開業を視野に、高校時代を過ごした苫小牧に10年ぶりに戻った。

 地元では約5年間、ノーザンホースパークや市内のレストランで修行。開業のための貯金と店舗探しを続けた。出店先を王子町の一角に決めたのは、直感だった。「駅に近く、多くの個人商店が並ぶ商店街に憧れていた。私の理想のイメージに近い場所だった」と振り返る。

 店舗改修には自ら立ち会い、約3カ月を費やした。約45平方メートルの店内は白を基調とした内装と木目の調度品が明るい雰囲気。提供するのは「出来たておやつと手土産のお菓子」で、営業初日の1日はロールケーキやチーズケーキなど5種類計約70個を置いたが、2時間で完売した。岩筋さんは「宣伝していなかったので、予想外の反響に驚いた。食べてくれた人が翌日も買いに来てくれてうれしかった」と喜ぶ。製造と販売を一人で手掛けるため、カフェを展開する予定はないが、今後はシュークリームやプリンなどの菓子類も扱い、ゆくゆくは店内に飲食スペースを設けたいという。

 周辺の商店に対しては「温かく見守ってくださり、ありがたい」と感謝。「普段使いしていただける街のお菓子屋さんでありたい。商店街でお店をやる以上、他の店と一緒に長く続けていきたい」と話す。

 中心街の活性化を目指す苫小牧駅前通商店街の秋山集一理事長(67)は、2017年秋から空き店舗だった場所に活気が戻ったことを喜ぶとともに「商店街が、これから起業を目指す若者たちの受け皿になれたら」と期待している。

 営業時間は午前11時~午後5時。毎週日曜と月曜は休み。電話0144(61)1980。

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