4

27(金)

胆振の
明日の天気

曇り後晴れ

13 / 7

主要

大型投資控え、実質「フル予算」規模 苫小牧市、新年度予算編成大詰め

2018/1/8配信

 苫小牧市の2018年度予算編成作業が大詰めを迎えている。岩倉博文市長の3期目任期は7月8日までのため、通例通りに必要経費を中心とした骨格予算になるが、中学校の新設や小学校の建て替えなど校舎建設の大型投資が予定されているため、実質「フル予算」に近い規模になりそうだ。

 予算編成で市の各部署は昨年末までに、市長と両副市長に政策事業を説明する理事者プレゼンテーションを終了。5日に理事者が各事業を査定し、その結果を随時、各部署に通知していく。査定で予算編成から外された事業の復活を望む部署は今後、再度折衝。今月末までに予算案を固め、2月上旬には公表する見通しだ。

 18年度は6月下旬予定の市長選を控えているため、社会保障費や人件費など経常経費中心の骨格予算の位置付けとなる。しかし、学校建設など既にスケジュールが組まれている大型投資の継続事業を抱えていることから、予算規模は一般会計で約753億円、特別、企業の各会計を合わせて総額約1324億円を盛った17年度当初予算並みとなる見込み。4日の記者会見で、岩倉博文市長は「市民生活や地域経済に支障を来さないようにしたい」とし、フル予算に近い規模を示唆した。

 学校建設に関しては、緑小、錦岡小、ウトナイ中の計3校が17年度中に実施設計を終え、18年度に工事に着手する予定。ウトナイ中は新設、緑小は建て替えで、それぞれ新校舎を建設。市財政部は「1校当たり建設費は20億円台に上る」とみる。錦岡小は明徳小との統合に伴う校舎増設を計画している。

 この他、日新地区の市営住宅の建て替え、人口減少対策を盛った総合戦略の推進など継続中の政策事業も予定し、主要事業に充てる一般財源は17年度の水準を想定しているとみられる。

 また、歳入に関して市財政部は「大枠では17年度の水準は維持されそう。景気回復で市税収入の増加が見込まれるため、地方交付税は厳しくなるはず」と分析。「国の判断次第では交付税の削減額が予測を上回る懸念もあり、まだ気は抜けない」と話す。

 一方、順調に改善してきた経済指標は16年度決算で健全化の範囲内となっているが、財政構造の弾力性を示す経常収支比率と将来負担比率が悪化へ転じ始めた。18年度の予算編成に関して岩倉市長は「財政健全化の歩み、(施設更新などの)歳出増の速度がアンバランスになってきた」と言及。人口減少と少子高齢化が同時に進む時代で、市民サービスを維持する難しさも増している。

週間ランキング

集計期間 04/20〜04/27

お知らせ

受付

苫小牧民報社から