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オリパラ教育実施校に 苫中央高が道内初認証

2017/12/6配信

 苫小牧中央高校(山口祐正校長)が、道内では初めて、オリンピック・パラリンピック教育(オリパラ教育)の実施校(愛称=ようい、ドン!スクール)に認証された。2020年に開催される東京五輪・パラリンピック開催を前に、関連した知識や国際的な視野を向上させるとともに障害のある人への理解を深め、共生社会を目指す大会組織委員会の教育プログラム。同校は「オリパラ教育で生徒たちにスポーツの価値や共生社会の意義を学んでほしい」と話している。

 オリパラ教育は東京五輪・パラリンピックの開幕に先立ち、16年から東京都内の全公立学校でスタート。認証校は12月1日時点で、全国に4397校ある。

 同校は、オリパラ教育について「スポーツコースがある本校の教育理念と合致している」(山口校長)とし、大会組織委に認証を申請。10月30日付でオリパラ教育の実施校の道内第1号の認証校となった。

 同校は今後、体育の授業にバドミントンや野球、卓球といった五輪種目に選ばれている競技を取り入れる。主要教科でも積極的に五輪・パラリンピックと絡めた授業を行う方針。組織委公認の学習読本や教師用ハンドブックを活用しつつ、各教科の教諭がオリパラ教育を盛り込んだ独自の授業を展開する。

 国語では「世界の言葉で繋(つな)がろう)」と題し、教諭が指定した国の特色や言語、国旗などを調べた後、生徒同士が情報交換。数カ国語のオリジナルの辞書を作るというユニークな授業も計画中だ。音楽では世界各国の国歌を鑑賞し、理科では五輪と環境問題について取り上げるなど複数の教科にわたってオリパラ教育の要素を盛り込む。教員へ過度な負担を避けるため、香川謙二教頭は「日常の授業の中で五輪の要素を織り交ぜる形にする」と言う。

 来年1月25日には、バンクーバーパラリンピック・パラアイスホッケー銀メダリストの永瀬充さんによる講演会も予定している。生徒が五輪とパラリンピックを身近に感じる機会をつくることで、共生社会への理解を深めたい考えだ。

 山口校長は「オリンピック・パラリンピックについて深く知るとともに、生徒が外国の文化や障害のある人への理解を深められるような教育活動をしていく」と述べた。

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