しめ縄作り最盛期 見事な職人技、店や神社に出荷
2017/11/21配信
年の瀬が近づく中、苫小牧市内のしめ縄製造卸業者が正月飾りの製作に追われている。
高砂町の中山商事(中山稔代表)では、今月初旬から作業が本格化。むかわ町の農家から仕入れた稲わらの芯に青森県産の乾燥スゲを巻き付けてしめ縄を作る。スゲを丁寧により、縄状に仕上げる職人技は見事だ。
同社では、「ごぼう締め」、大黒やタイなど縁起物の飾りを取り付けた「宝船」、「玄関飾り」など約30種を製造。神社の鳥居などに飾る長さ12メートルほどの両締めも作る。
卸先は市内外の神社や花卉(かき)店、書店、クリーニング店などの他、個人への直接販売も。売れ筋は、家庭の神棚に飾る素ごぼう(45センチ、1000円前後)という。
中山代表は「縁起物なので、1年間幸せでありますようにと、一つ一つ心を込めて作っています」。近く出荷を始める。