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12月から2年間通行止めに不安の声 緑跨線橋架け替え工事

2017/10/6配信

 苫小牧市中心部の国道276号緑跨(こ)線橋が12月4日午前0時から約2年間、架け替え工事のため全面通行止めになることを受け、その影響を心配する声が地域から上がっている。周辺の医療機関や飲食店などは工事の騒音、商店は通行止めによる客離れを不安視。迂回(うかい)路での新たな渋滞発生などを懸念する住民もおり、工事を担う室蘭開発建設部は影響軽減の対策を検討していく考えだ。

 ■歓迎と心配の声

 緑跨線橋は1965年の建設で、車線幅が狭く、朝夕の通勤時間帯に車が混み合い、時々渋滞も発生。その対策としての架け替え工事は、片側1車線・幅員12メートルを17メートルに広げて片側2車線化し、幅3メートルの歩道も道路両側に設ける計画だ。橋に沿った副道は、跨線橋の通行止めに入る12月4日に合わせて、現在の2車線対面通行を1車線の一方通行に変え、交差点の安全性に配慮する。総事業費は約50億円を見込む。

 架け替え工事に対しては基本的に地域も歓迎している。緑跨線橋に近い緑町や木場町、春日町の一部をエリアとする第八区自治会の末岡啓美会長は「跨線橋の拡幅は地域として十数年間、要望してきたもの。多少の不便があっても今後を考えれば必要なことだ」と理解を示す。

 しかし、工事の影響を心配する声も少なくない。1日約2万2000台(2015年度調査)の車両が通行する幹線道路の緑跨線橋の通行止めが約2年の長期に及ぶからだ。近くの新中野町で営業するカフェの掘抜鉄夫店長は「静かに仕事や読書をしたいお客さんもいるので、工事の騒音で客足が遠のくなど営業に影響しないか」と懸念する。

 跨線橋そばの北海道メンタルケアセンター(若草町)の山崎貴浩事務局課長は「工事の音が患者に不安を与えなければいいが」と話す。日中の施設利用者の送迎バスが緑跨線橋を走るため、ルートの変更を検討中という。

 室蘭開建が9月末、市内2カ所で開いた住民説明会でも参加者から、迂回路での交通渋滞などを心配する質問や対策の要望が相次いだ。

 ■通行止めへの対策進む

 室蘭開建は通行止め期間中の迂回路として、緑跨線橋から東へ約900メートル離れた国道36号の中野跨線橋などを提示。交通渋滞の緩和策で中野跨線橋の交差点付近の一部車線を3車線から4車線にする他、信号機の点灯時間を調整する方向で警察と協議中だ。

 さらに緑跨線橋の周囲地域の騒音や振動調査も進め、工期短縮については「(鉄道との関係で)夜間施工の縛りがあり、大幅な短縮は難しいが、できるだけ努力はしたい」としている。

 路線バスも緑跨線橋を通る永福三条線、市立病院港町循環線など市内や郊外線の計11路線について、12月1日をめどにルート変更を行う準備を進めている。この際、運賃は変えず、減便もしないが、迂回路を使うため、所要時間が最大で10分延びるという。

 市消防本部によると、消防と救急の緊急体制は、最大で到着まで現状より1分遅れる場合があるものの、消防車や救急車の現地到着基準(4分30秒)からは外れないとしている。

 地域の商店街も通行止めの影響軽減に乗りだす構えだ。双葉町、音羽町の39店で構成する昭和通り商店街振興組合は客離れを食い止めようと、年明けにも加盟店をマップで紹介するチラシを独自に作る計画だ。同組合の小亀勲理事長は「通行止めでお客さんが離れる心配をする店は多い。しかし、ただ黙っていないで商店街の強みを生かし、何らかの対策に取り組みたい」と話し、今後も対策の知恵を絞っていくという。

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