ウトナイ湖に昇る 中秋の名月
2017/10/5配信
十五夜を迎えた4日、苫小牧のウトナイ湖では夕闇迫る空に円い月がゆっくりと昇り、静かに湖面を照らした。湖上では渡り鳥のマガンが「カハハン、カハハン」と鳴きながら飛んでいく。中秋の名月の雰囲気を一層盛り上げていた。
夕方には上空に雲が立ち込め、一時は小雨も降るなど天候悪化も心配されたが、月が昇り始めた午後5時ごろから南の空に晴れ間が広がった。ウトナイ湖では、地平線近くの雲から金色に輝く月が顔を出し、水面にその姿を映し出した。北から南に向かう渡り鳥の飛来シーズンとも重なり、月光が降り注ぐ中で鳥たちが飛び交った。
ドライブ中に同湖を訪れた滝川市の団体職員、金子由佳さん(28)は「とても奇麗で幻想的な光景。鳥の鳴き声も聞こえて感動しました」と語った。