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会員減と高齢化で12月に解散 苫小牧・自然観察グループまゆみの会

2017/10/3配信

 苫小牧市の自然観察グループまゆみの会(福井秋雄代表)が、設立30周年を迎える12月を機に、解散することになった。長年、会員向けの例会のほか、市民も対象にした昆虫や野鳥、草花などの観察会を重ねてきた。解散は会員の高齢化が理由で、人数も現在は39人と、ピーク時の半数以下にまで落ち込んだ。市内外の自然愛好家からは「寂しい」「非常に残念」などと惜しむ声が上がっている。

 まゆみの会は、1987年12月に自然を愛する市民有志5人で発足。会の名称は、勇払原野にも生えるニシキギ科の落葉低木、マユミから取った。弓にも使われたという反発力の強い木の性質にあやかり、会が粘り強く継続するようにと願いを込めたという。

 活動は月1回、会員を対象にした自然観察会が中心。樽前山麓の森、錦大沼公園、勇振川上流の滝、倶多楽湖やポロト湖周辺、静川・柏原の森、千歳市の青葉公園などを歩いた。会員の中で植物や昆虫、キノコなどそれぞれの分野に詳しい人が例会の都度、案内役になった。

 子供を含む市民向けの自然観察会も定期的に企画。今年8月に緑ケ丘公園の金太郎の池周辺で行われた昆虫観察会では大勢の子供たちが、捕虫網を手に草むらを駆け回ってトンボやチョウなどを捕まえた。

 参加者からは「深い知識を持った人がいるので勉強になる」「みんなで自然の中を散策するのは楽しい」などと好評で、40~60代ぐらいの社会人や定年退職者、主婦などが口コミで次々と入会。ピーク時の2007年ごろには80人を超えた。

 地域社会への環境教育の貢献が認められ、01年にはソロプチミスト日本財団の環境貢献賞、05年には前田一歩園賞を受賞している。

 03年には高丘森林公園のイラスト入りガイドマップ、11年には錦大沼公園のガイドマップをそれぞれ作製。現在も公園を散策する市民に愛用されている。

 活気のあった会も、会員が年々高齢化し今では平均年齢が70歳ほどに。「楽しいけど足腰が痛い」「若い仲間に付いて歩くのがきつくなった」などとし、12年ごろから退会者が続出。会員数は、8月末時点で39人まで減少した。

 自然観察会の場所までの移動にマイクロバスを借り切ったこともあったが、料金の値上がりと会員(会費)の減少で困難に。最近は、乗り合い自家用車の確保にも苦慮しており、昨年11月の役員会で「結成30年は良い区切り」「思い切って解散しよう」という声が上がっていた。

 例会はあと3回(市民向けは既に終了)。12月3日の自然観察会「初冬の錦大沼・小沼」を最後に解散する。

 04年から会長を務める、2代目の福井秋雄さん(65)は「楽しい思い出ばかりで会がなくなるのは本当につらいが状況的に仕方ない。これまで支えてくれた人たちに感謝している」と強調。「残りの例会を会員と楽しみたい」と話す。

 北海道自然観察協議会の谷口勇五郎さん(77)は「歴史のある団体だけに解散は寂しい。市内の自然観察をリードしてきたグループだった」と評価。同じ地元の自然愛好団体、樽前山ろく森学舎の代表、白﨑均さん(67)も「解散は非常に残念」としんみり。「会員の高齢化はうちも同じ。歩きやすい場所を選んで観察会を開くなどし工夫しながら、活動を続けていきたい」と語った。

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