絶景・樽前ガローに緑のじゅうたん 渓谷の岩にコケびっしり
2017/8/25配信
苫小牧市樽前の景勝地、樽前ガローに繁殖するコケが見頃を迎えた。渓谷の岩にびっしりと張り付くコケは、まるで緑のじゅうたん。訪れた観光客らが絶景に感動している。
樽前ガローは、樽前山(1041メートル)南麓に位置する渓谷。同山の噴火で発生した溶結凝灰岩を、樽前川が長い年月をかけて浸食してできた。
その渓谷の切り立った崖にはエビゴケ、オオホウキゴケなど60種類以上のコケ類が繁茂。1979年には市の自然環境保全地区に指定された。
深い谷を下りると、まるで別世界。清らかで冷たい川の水が流れ、周囲の岩は深緑色のコケで覆われている。横浜市から旅行で訪れた坪沼武志さん(28)は「神秘的な風景に感動した。コケがとても奇麗だし、ガローの中は涼しい」と話した。
市環境生活課は「川に下りる際には足元に注意し、コケを採取したり、傷つけたりしないようにしてほしい」と呼び掛けている。