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苫小牧東港の防波堤 無断立ち入り相次ぐ

2017/8/1配信

 苫小牧港・東港国際コンテナターミナル向かいの内防波堤で、立ち入り禁止のフェンスを乗り越えて釣りをする人が後を絶たない。2009年12月に起きた釣り人の海難事故を受けて苫小牧港管理組合は安全対策として設置したが、フェンスの有刺鉄線が切断されたり、鉄パイプが抜き取られる被害も出ている。管理組合は苫小牧署や苫小牧海上保安署と連携して巡回や取り締まりを強化。発見した場合は法的措置も検討するなど厳しい態度で臨むとしている。

 被害が出ているのは東港西側に整備されている総延長1030メートル、幅約9メートルの内防波堤。週末を中心に釣りなどで利用する人が多く、釣り愛好者の中では"一本防波堤"と呼ばれる人気スポットという。

 管理組合によると、侵入防止フェンスは、09年12月に隣接する沖防波堤周辺で起きた海難事故をきっかけに設置したという。事故では、夜釣りに訪れた自衛官7人を乗せたプレジャーボートが悪天候で転覆し、6人が死亡した。釣り人の事故を防ぐために設置したフェンスはその後、台風で損壊したため、2年前に強度を高めて再び取り付けた。

 フェンスは、鉄製パイプを接合金具で組み上げた高さ約2メートル、幅約10メートル。左右両端は海上にせり出している。乗り越え防止のため有刺鉄線をフェンス全体に巻いているが、「切断して勝手に乗り越えたり、接合金具を緩めて抜き取ったパイプの隙間から中に入り込んだりと悪質なケースもある」と担当者。定期巡回などで被害を確認するたびに補修しているが、「同じような被害が何度も繰り返されている。いたちごっこだ」と言う。

 7月8日にも市民からの通報を受け、管理組合職員が現場に急行したところ、7人がフェンスの中に侵入しているのを見つけた。直ちに退去するよう指導したが「数時間後にはまた別の釣り人が入り込んでしまう」と頭を抱える。

 事態を重く見た管理組合は今年に入り、苫小牧署と苫小牧海保の協力を得ながら防波堤周辺の巡回頻度を増やした。フェンスには「器物破損などの行為がある場合は所轄署に通報し、法的措置や損害賠償を講じる」と記した看板を設置するなどして注意を促している。

 担当者は「過去にはこの防波堤から海中に落ちて救助されたケースもある。天候急変などで危険な状態になることも考えられるため、絶対に立ち入らないでほしい」と強く呼び掛けている。

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