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大雨被害の日勝峠、復旧急ピッチ 秋にも通行止め解除へ-室開建が工事現場公開

2017/7/13配信

 昨年8月の台風の大雨で被災し、通行止めが続く国道274号日勝峠(日高町千栄―十勝管内清水町清水間36.1キロ)の復旧工事の状況について、室蘭開発建設部は12日、日高町側の現場を報道陣に公開した。土砂崩れや橋の崩落など、過去にない甚大な被害の発生から約11カ月。すべての被災現場に大型重機や作業員などが入り、今秋の通行止め解除に向けた復旧作業が急ピッチで進められている。工事の完了は2018年度になる見通しだ。(報道部・河村俊之)

 道央と道東を結ぶ動脈の日勝峠では、昨年8月末の台風10号による大雨の総雨量が488ミリにも達し、路面崩落や落橋などが発生。被災した場所は66カ所に及び、今も通行止めが続く。全区間の復旧の総事業費は約227億円。12日までに延べ作業員約3万9000人、工事車両約1万8000台を投入し、復旧工事を進めている。

 報道陣に公開したのは、日高町側の通行止めゲートから7・3キロ地点までの工事現場3カ所。同日午後、「道の駅樹海ロード日高」に集合した報道関係者約30人はバスに乗り込み、同町千栄地区の復旧作業現場に向かった。最初にゲートから800メートルほど離れた現場を訪ねた。大雨による沙流川の濁流で道路が約1・2キロにわたって損壊した場所で、高さ6・5メートルの擁壁の造成がほぼ終わり、これから道路舗装や標識などを整備するという。災害対策で擁壁は以前より約1・3メートル高くした上、新たに根固め用のブロックを敷き詰める徹底ぶりだった。

 続いて訪れたのは、ゲートから4・5キロ地点の岩瀬橋付近。川の増水で崩れ落ちた橋を撤去し、新しい橋の橋台工事が進められていた。従来より橋全体を長くしたり、護岸範囲を広げたりと災害を考慮した設計で、完成は18年度中になる予定。このため、今秋の通行止め解除時は現在、工事車両が利用している仮橋を当面活用するという。

 さらに峠の道路を進み、ゲートから7・3キロ地点の清瀬覆道の復旧現場では、沙流川の増水で護岸が流出する被害に遭ったため、新たな擁壁の造成工事がクレーン車を投入して行われていた。

 3カ所の現場を案内した室蘭開建日高道路事務所の高田敦所長は「昨年と同じ規模の大雨でも被災しないように対策を講じている」と強調。通行止め解除の明確な時期については、点在する被災場所のそれぞれの復旧工法が異なるなど、作業の複雑さから「現状では示せない」と説明。「冬期間も工事を進めてきたところ。1日でも早い解除に向け、全力で取り組んでいきたい」と話した。

 工事現場を見た後、記者は道の駅樹海ロード日高に立ち寄り、施設関係者に話を聞いた。施設に観光案内所を構える日高町観光協会によると、今年4~6月期の来館者数は前年同期比で44%も減り、地元特産品を扱う売店の売り上げも40%落ち込んだという。峠の通行止めの影響が深刻化する中、磯浪收(おさむ)事務局長は「できれば紅葉シーズンまでには開通してほしい」と切望していた。

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