苫小牧沖、毛ガニ漁スタート 「これから」と今後に期待
2017/7/10配信
苫小牧沖の毛ガニ漁が10日始まった。苫小牧漁協カニ籠漁業部会に所属する16隻(87人)が出漁したが、初水揚げ量はわずか320キロ。前年(2・1トン)を大きく下回ったものの、漁業者は「まだ始まったばかり。これからだ」と今後の漁に期待を掛けている。
船は同日未明、沖合の漁場に沈めたカニ籠を引き上げ、午前7時半ごろに帰港した。各船とも水揚げ量は少なかったが、高島正司船団長(46)は「あす以降、本格的に漁に臨みたい」と話していた。
荷揚げされた毛ガニは市公設地方卸売市場・水産市場で競りに掛けられ、1キロ当たり競り値は3200~5000円だった。
漁は8月20日まで。胆振海域の毛ガニ漁は、資源保護のため漁獲枠が設定され、苫小牧漁協には今季51・2トンが割り当てられている。