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苫小牧の路線バス1割減便 背景に乗客減少、乗務員不足

2017/4/12配信

 苫小牧市内の路線バスを運行する道南バス(室蘭市)は今月のダイヤ改正で、平日と土日の運行をそれぞれ40便前後減らし、従来より約1割の減便に踏み切った。同社が苫小牧市のバス事業を引き継いだ2012年度以降、最大の減便幅に。バス利用者の減少に加え、乗務員不足が理由という。同社は今後、利用促進策を模索しながら、現状の運行便数を維持したい考えだ。

 同社によると、今回の減便は全20路線のうち、「永福三条線」「日新国道線」「澄川錦岡線」など11路線が対象となり、平日の便数は16年度時点の444便から45便減の399便、土日は同350便から37便減の313便に。対象路線の中で減便幅は、JR苫小牧駅北口を経由して市内の東部と西部をつなぐ「鉄北北口線」往路復路の計17便減(平日)が最大となった。

 同社苫小牧地区担当の相川邦治次長は「これまで全路線で数便程度の減便にとどめてきたが、1割もの減便は初めてのこと。主に比較的利用が少ない日中の時間帯で調整した」と説明する。

 減便により、バスの運行間隔が従来より10分前後広がり、利用者から不満の声も漏れる。通院や買い物でバスをよく利用するという市内末広町の主婦(51)は「車がないから、バスは欠かせない"足"。今回の減便で通院の時間帯を午前から午後に変更しなければならず、もう減便はしないでほしい」と訴えた。

 今回のダイヤ改正は、利用客の減少と乗務員不足が背景にある。同社によると、市から引き継いで市内路線バスの運行を始めた12年度当初、年間乗客数は約375万人だったが、15年度には約340万人へ減少。「乗客減に歯止めがかからない状況」と言う。

 また、人手不足の波はバス業界にも押し寄せており、12年度時点で110人いた乗務員は今月1日時点で93人にまで減った。同社は入社後に大型免許資格取得の支援制度を設けているが、募集してもなかなか集まらず、相川次長は「苫小牧の場合、大型車の運転手の求人を出す運送企業が多く、人手の確保に苦労している」と明かす。

 一方、同社は「今後、減便はできるだけ避けたい」として、懸案の利用客増加に向けた対策も探っている。17年度は市と苫小牧総合経済高校と連携してバスの魅力をアピールする活動を具体化させる他、利便性を高めるため屋根付きバス停留所の増設も予定している。さらに車両の乗降口の段差が低く、椅子の座り心地も良い新型車への入れ替えを進めているなど、サービス向上に努めている。

 相川次長は「利用者の満足度の向上や利用促進に向けた対策をしっかりと考えていきたい」と話している。

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