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日勝峠、来秋にも開通へ 復旧工法に見通し

2016/11/30配信

 8月末の台風10号の大雨で大規模に被災し、通行止めが続く国道274号日勝峠(日高町千栄―清水町清水、39・5キロ)について、室蘭開発建設部は29日、2017年秋頃を目標に復旧させると発表した。崩壊した橋の場所に仮橋を設けたり、陥没した路面を整備したりと今後、本格工事を進める予定。峠の通行止めで地域経済に深刻な影響を受けている地元は、開通のめどが立ったことに安堵(あんど)している。

 室蘭開建によると、徒歩やボートを使った現地確認やヘリコプターでの調査によって道路の陥没や欠損、のり面の崩壊、橋の崩落など66カ所の甚大な被災場所を確認。復旧工法の見通しが付き、今後、工程計画を策定して本格工事に取り掛かるという。

 復旧工事では日高町の千呂露橋、岩瀬橋など川の増水で落橋した3カ所に、車両の対面通行が可能な仮橋を設置。同町千栄の千呂露橋が崩壊した沙流川には、復旧作業用仮橋の上流に、全長約120メートルの仮橋を設ける計画だ。路面の陥没や欠損が発生した道路、トンネルは路盤整備などを行い、2車線の対面通行や片側通行ができるようにする。来年秋頃を目標に仮復旧の工事を終え、通行止めを解除。崩落した橋の場所に新しい橋を建設するなど本復旧工事を進めていくが、室蘭開建は「完了時期は未定」としている。

 日勝峠の代替路として現在、道東自動車道占冠インターチェンジ(IC)―十勝清水ICの無料措置が取られているが、通行止め解除に伴い無料措置は無くなる。

 開通の見通しが立ったことに地元日高町は歓迎。同町の三輪茂町長は「観光、物流にとって重要な道路であり、早期開通に感謝したい」と喜んだ。日高町観光協会は「峠の寸断で観光業界は深刻な打撃を受けたが、ほっとしている」と話す。同町商工会も「いつ通行止めが解除されるか分からなかった中で喜ばしい」としながらも、来年秋頃まで規制が続く状況に「地域経済への影響が懸念され、一日も早く復旧させてほしい」と願った。

 道央と道東を結ぶ物流大動脈の寸断により、農産物の輸送などで影響を受けていた物流業界も安堵する。室蘭地区トラック協会苫小牧支部は「現在は道東道などを経由して陸送しているが、日勝峠が復旧すればルート選択の幅が広がり、効率的な輸送につながる」と期待する。

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