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北海道胆振東部地震

厚真町で震度6弱 苫小牧3人、札幌1人けが-胆振東部地震と一連

2019/2/22配信

 21日午後9時22分ごろ、胆振地方中東部を震源とする地震があり、厚真町で震度6弱の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは33キロ。地震の規模(マグニチュード)は5・8と推定される。昨年9月6日の胆振東部地震により厚真町で震度7を観測して以降、道内では最大クラスの地震。苫小牧市で3人、札幌市で1人が転倒でけがを負い、病院で手当てを受けた。気象庁は、42人が死亡した胆振東部地震の一連の活動とみており、今後も地震が続く可能性があるとして、警戒を呼び掛けている。

 道や地元自治体、消防などによると、苫小牧市勇払のトヨタ自動車北海道の工場内で避難中に30代男性と40代女性が転んで頭を打ったほか、市内の80代女性が転倒しけがを負った。札幌市でも70代男性が自宅のベッドから降りようとした際に転び、けがをした。いずれも軽傷とみられる。

 また、むかわ町の住宅で一部損壊の被害があったほか、一部町民が自主避難。厚真町では111戸で断水(22日午前7時現在)が発生し、昨年9月の地震で大規模な土砂崩れが起きた幌内地区の2カ所で山林の斜面が崩れた跡も見つかった。道警などによると、人家のある場所ではなく、人的被害は確認されていない。

 さらに厚真町と安平町の高校2校が22日、臨時休校に。苫小牧明倫中も水漏れの発生で休校となった。

 気象庁の松森敏幸地震津波監視課長は記者会見で「地震活動は当分続き、同じ程度か一回り小さい地震が起きる可能性があり、家屋の倒壊や土砂災害などに注意してほしい」と述べた。震源の西方には石狩低地東縁断層帯もあり、「今回の地震がどの程度影響あるか分からないが、いつ地震が起きてもおかしくない」という。

 北海道電力によると、苫東厚真火力発電所(厚真町)は運転を継続しており、泊原発(後志管内泊村、停止中)にも異常はない。昨年の北海道地震では同火力発電所が緊急停止し、大規模停電(ブラックアウト)の引き金となった。

 国土交通省などによると、JR千歳線で計5本の列車が駅間で停車し、乗客計680人が一時車内から出られない状態となった。北海道新幹線は一部区間で約15分間、運転を見合わせた。札幌市営地下鉄は21日中の運転を中止。道道3路線3区間では通行止め措置が取られた。新千歳空港のターミナルビルに大きな被害はなく、同日中に滑走路を再開した。

 主な各地の震度は次の通り。

 震度6弱=厚真町
 震度5強=安平町、むかわ町
 震度5弱=札幌市、千歳市、長沼町、平取町
 震度4=苫小牧市、恵庭市、白老町、登別市、新冠町、新ひだか町、日高町、石狩市、北広島市

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