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北海道胆振東部地震

大型福祉仮設住宅完成 全国初、来年1月入居へ-厚真、安平

2018/12/25配信

 胆振東部地震で被災した厚真町と安平町の特別養護老人ホーム、障害者支援施設の入所者ら計約140人を受け入れる両町の福祉仮設住宅がほぼ完成し、整備を進めてきた道は28日に施設側へ鍵を引き渡す。福祉施設の機能を備えた大型仮設住宅の建設は全国初。避難生活を送る入所者の引っ越しは来年1月に行われる見通しだ。

 道は、被災した施設の入所者が他の福祉施設へ分散して避難している状況を踏まえ、両町での専用仮設住宅の建設を計画。10月から工事を進めた。建物はプレハブ平屋建てで、定員12人または24人の居住棟と、厨房(ちゅうぼう)などを備えた集会所棟を配置して渡り廊下で結んだ。寝たきりなど介護度の高い入所者が車椅子やストレッチャーで入浴できる浴室や、バリアフリー仕様の設備も整えた。

 厚真町では新町パークゴルフ場敷地内に、居住棟5棟と集会所棟1棟を整備。建築面積は計約3600平方メートルで定員108人。特別養護老人ホーム「豊厚園」と障害者支援施設「厚真リハビリセンター」=社会福祉法人北海道厚真福祉会運営=の入所者を受け入れる。安平町では、追分白樺地区に居住棟3棟と集会所棟1棟を建設。建築面積は計約1400平方メートルで、町内にある別の福祉施設に避難している特別養護老人ホーム「追分陽光苑」=社会福祉法人追分あけぼの会運営=の入所者36人が入居する。

 両法人は、年明けに行われるナースコールや電話回線、厨房など設備関連の工事が終わった後、1月中に引っ越し作業を行う予定。同17日に入所者の入居を予定している追分あけぼの会は「避難先の窮屈な環境から、ある程度元の生活環境に戻れる。道の対応に感謝したい」と話す。

 福祉仮設住宅の入居期間は原則2年間。両法人はそれぞれ現施設の復旧を諦め、移転新築を目指している。

 東日本大震災や熊本地震の被災地では、被害に遭った福祉施設の入所者のためにグループホーム型仮設住宅(定員10人)を造ったケースがあるものの、特別養護老人ホームや障害者支援施設の機能を持たせた大型の福祉仮設住宅は前例がない。

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