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北海道胆振東部地震

新千歳空港の客足、徐々に戻る 胆振東部地震影響から回復の兆し

2018/10/25配信

 9月6日の胆振東部地震の被害を受けていた新千歳空港に客足が戻りつつある。発災翌日に国内線、2日後に国際線の運航が正常化して以降空港内はしばらく閑散とした様子だったが、航空各社によると国内線の旅客数は安定したビジネス需要や道内の復興に伴い10月上旬から回復基調となった。ターミナルビル内では、閉鎖されていた商業施設が再開しにぎわいが復活してきた。一方で、国際線は定期便就航の延期が相次いでおり、観光客の呼び戻しが課題となっている。

 全日本空輸千歳空港支店によると、9月の旅客数は前年同月比74%の56万人だった。新千歳発着便の地震発生後1週間の搭乗率は30~50%台で推移したが、9月14日からおおむね60%以上に。10月に入ってからは80%を超える日もある。担当者は「各種復興の取り組みにより10月以降は回復基調。地震の影響による風評被害を早めに払拭(ふっしょく)し、旅客数前年同率を目指している」と話した。

 また、日本航空北海道地区がまとめた新千歳発着便の旅客数対前年比率の推移は、地震直後の9月7~13日は48%に落ち込んだ。その後、9月21~27日は95%に回復し、翌週は台風の影響もあり85%となったが、10月に入ってから90%台となった。担当者は「ビジネス需要が安定しているのでは」とみており「今後も交流人口の拡大と地域活性化に努める」としている。

 両社いずれも、国や道の補助金を活用した「ふっこう割」商品を販売するなど、旅客の呼び込みに取り組んでいる。

 空港ビルも復旧が進む。スプリンクラー破損などの影響で閉鎖された商業施設は、9月13日に国内線の一部の物販店が再開。3階のフードコートや飲食の個店は28日までに全店がオープンし、地震1カ月となる10月6日には映画館「ソラシネマちとせ」が再開した。ビルを管理する新千歳空港ターミナルビルディングによると、ホテルと温浴施設は当初の予定より早く、11月1日に復旧する見通しだ。

 センタープラザに隣接する土産物店スカイショップ小笠原(千歳市)の葛巻(くずまき)勝仁店長は「再開当時は前年の半分くらいの売り上げだったが客足はだいぶ伸びた印象」と話し、「搭乗者数は売り上げと比例するので、一日でも早く旅客が戻れば」と期待を込めた。

 一方、国際線では地震の影響を受けて就航を延期する航空会社が相次ぐ。韓国の格安航空会社(LCC)のイースター航空は、9月13日に新千歳―清州線に就航する予定だったが、10月18日に延期。しかし、予約率が伸び悩んだことから12月2日に再延期した。また、フィリピン航空も同様の理由で新千歳―マニラ線を9月10日から10月8日に延期した後、再度日程を12月7日に繰り下げた。

 国際線利用者の呼び戻しを狙い、道は韓国の大手航空会社大韓航空などと共に、道内観光地の招待視察を開始。大韓航空ソウル支店セールスチームのキム・ガンヨンマネジャーは「地震直後は余震の恐れが伝えられたが、北海道の観光は韓国でも支持を得ている」と強調。集客に向け運賃割引などを検討する考えを明らかにしていた。

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