10

24(水)

胆振の
明日の天気

晴れ

17 / 10

北海道胆振東部地震

安平の特養が移転方針 厚真の福祉施設も検討-胆振東部地震で被害

2018/10/10配信

 胆振東部地震で安平町の特別養護老人ホーム「追分陽光苑」(入所者36人)が大きな被害に遭った中、運営する社会福祉法人追分あけぼの会が施設の現地建て替えを断念し、同町内に移転する方針を決めた。完成までの間、バリアフリー対応の福祉仮設住宅で入所者をケアできるよう道に整備も要望している。一方、同じく被災した厚真町の社会福祉法人も、同町で運営する高齢者や障害者施設の移転を検討。地震は福祉にも大きな影響をもたらした。

 追分陽光苑は地震で施設が被災。調査で敷地の地盤沈下や液状化現象が確認され、建物も非常に危険な状態にあることが分かった。

 このため、追分あけぼの会は、現在地での建て替えは困難と判断し、施設の移転新築に関して町と協議を重ねている。移転先は追分の青葉会館近くの町有地を候補とし、上野喜博法人本部長は「新施設は災害時に地域住民を受け入れられるような設計にしたい」と言う。

 また、被害調査の結果を受けて同法人は、入所者を一刻も早く避難させることを決め、同町追分で運営するグループホームなど2カ所に13日までに一時転居してもらう。福祉仮設住宅の建設を道に要望し、同町追分で建設中の一般仮設住宅の敷地近くに建ててもらうよう町と調整している。

 福祉仮設住宅の入居期間は最大2年間のため、その期間内に新築工事を終わらせたい考えだ。

 一方、厚真町では、社会福祉法人北海道厚真福祉会が運営する特別養護老人ホーム「豊厚園」(入所者数62人)と障害者施設「厚真リハビリセンター」(同48人)が大きく被災。地震で建物が損壊し、町の応急危険度調査で倒壊の恐れのある「危険」判定を受けた。

 関係者によると、入所者は地震発生後、十勝管内新得町や伊達市など道内各地の高齢者施設や医療機関などの協力を得て、分散避難しているという。

 地震による施設の損壊が激しく「危険」の判定を受けたため、時期や場所は未定だが、同法人は町内に代替地を確保し移転を検討。また、福祉仮設住宅の建設も道に求めており、同法人の岩筋雅弘理事長は「1日でも早く離れ離れになった利用者を戻し、みんなが安心できるように対応を急いでいる」と話す。

 福祉仮設住宅での入所者の生活について、日胆地区老人福祉施設協議会の高野裕和会長は「生活環境の変化による体調への影響と、冬期間の寒さ対策が必要。豊厚園の場合、町外に避難している入所者が再び厚真町に帰ることで精神的に落ち着くだろう」とみている。

週間ランキング

集計期間 10/17〜10/24

お知らせ

受付

苫小牧民報社から