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北海道胆振東部地震

被災者に寄り添って 陸自第7師団の被災地支援

2018/9/17配信

 胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町をはじめ、胆振、日高の被災地で繰り広げる自衛隊の災害派遣活動が多岐にわたっている。当初は人命救助や生活支援が主だったが、各自治体などの状況やニーズを踏まえ、健康相談や音楽演奏など幅広く展開。被災者の目線に立ち、寄り添いながら、生活再建を支える。

 自衛隊の災害派遣活動は6日の地震発生以降、陸海空の自衛隊2万5000人規模で展開。「自衛隊のまち」の千歳、恵庭からも主に陸自の第7師団、第1特科団、第3施設団、第1高射特科団、空自の千歳基地が各部隊を派遣。特に7師団は担当管内の被災とあり、胆振東部3町などが隊区の第7特科連隊をはじめ、指揮下部隊を総動員して活動している。

 当初は人命救助を最優先に、給水、給食、入浴の生活支援を行っており、日を追うごとにその内容も広がっている。自治体などのニーズを集め、被災地の状況を見極めながら、積極的にできる支援を模索。看護師らが健康相談に応じたり、各地で音楽演奏会を開いたりと、各部隊が特色を生かして支援。即応予備自衛官も倒れたタンクを起こし直すなど、住民への直接支援を行っている。

 このうち第7後方支援連隊の衛生支援は、入浴支援に合わせた健康相談、安平町内の病院に看護師を派遣する医療支援などを展開。看護師の澤畠舞2尉(28)は被災者に「食事は取れていますか」などと優しい声掛けに努めている。「(自衛官は)迷彩服なので、警戒される方もいる」と配慮し、「お話を聴くだけでカウンセリングになる」と強調する。

 入浴前、入浴後の血圧を測定しながら、被災者と何気ない会話をすることで、体調の不安や薬の不足などを確認し、病院など医療機関に引き継ぐこともできる。准看護師、救急救命士の資格がある田中和利曹長(41)は「自分の身内と思って話すようにしている」ときっぱり。地震後は自宅に戻れない日が続くが、笑顔で被災者と接している。

 第7音楽隊は被災した各町や苫小牧港・西港で入浴支援する防衛省チャーター船「はくおう」で慰労演奏。15日は安平公民館で演奏会を開き、町民約70人が耳を傾けた。約3000曲のレパートリーから、訪れた人の顔触れなどに応じて、臨機応変に演奏しており、中山幹司准尉(56)は「少しでも元気づけられたら」と力を込める。15日は「Y・M・C・A・」で盛り上がり、同町の齊藤由紀子さん(45)は「気分が晴れて勇気づけられました」と笑顔を見せていた。

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