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白老・胆振東部・日高

今年もタンチョウ誕生 見守り隊活動続ける-むかわ

2016/11/14配信

 むかわタンチョウ見守り隊(門村徳男隊長)は、今年もむかわ町内で生まれたタンチョウの幼鳥を見守る活動を続けている。タンチョウはスクスクと成長しているが、写真を撮影しようと追い回す人もおり、同隊では「優しく静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。

 むかわ町では、2011年にタンチョウ2羽が飛来し観察されて以降、毎年その美しい姿が見られるようになった。12年には営巣を試みるが失敗。13年には1羽のひなが育つ。14年にも1羽のひなが成長。15年には、2羽のひなが1カ月ほど育ったが、心ないカメラマンに追い回されて死んだ。同隊は16年3月に、再びこのような事故が起きないように町民有志が集まり結成され定期的に見守り活動を続けている。

 タンチョウのひなは、今年は1羽が成長しているのが確認されている。5月に2羽が生まれたと推測されるが、キツネなどの野生動物に襲われたためか1羽は見当たらない。生き残ったひなは徐々に体が大きくなり飛行する力も付いてきた。むかわ町内で親鳥2羽と一緒に餌をついばむ姿も観察されている。9月ごろには厚真町内で3羽が見つかっていることから、ある程度の範囲を移動していると考えられる。

 10月下旬には、ひな1羽、親鳥2羽のほか、以前誕生した個体と思われる2羽を合わせて5羽が、むかわ町内の畑で並ぶ様子も観察された。見守り隊が様子をうかがっていると、タンチョウを携帯電話のカメラで撮影しようとするそぶりを見せた人が車で畑に進入し、その後歩いて接近。タンチョウは驚いて飛び去った。

 門村隊長(74)は「タンチョウが安心して生活できるように、接近するのはやめてもらいたい」と語った。同隊では、タンチョウを見るときのマナーとして、(1)離れたところから見守る(2)大声を出す、走るなどして驚かせない(3)写真撮影時はストロボオフ(4)田畑、草地など道のないところに入らない(5)営巣地やひな連れのタンチョウには近づかない―以上5点を守るように呼び掛けている。タンチョウはもともと道東の湿原地帯に生息していたが、近年個体数が増加し生息域が拡大している。
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