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えりもで捕獲したゼニガタアザラシ 登別マリンパークに譲渡-環境省

2016/7/1配信

 環境省がえりも地方で捕獲したゼニガタアザラシの幼獣1頭(雌)が6月29日、登別市のマリンパークニクスに譲渡された。今年3月に策定された特定希少鳥獣管理計画に基づく個体群管理のために捕獲されたもので、水族館や動物園に譲渡されるのは全国で初めて。桑山未来館長は「1週間から10日ほどで一般公開する予定。名前も募集します」と話している。

 環境省北海道地方環境事務所の田口和哉野生生物課長によると、アザラシの捕獲はえりも地方の水産資源の被害防除などが狙い。3年間で合計300頭を捕獲する計画で、今年度は100頭を目標に掲げる。24日にえりも地方で行われた最初の捕獲作業では11頭が定置網に掛かった。

 環境省によると捕獲したアザラシは研究用途などに活用する計画だが、「希望に応じて国内の水族館などに無償で譲渡したい」として日本動物園水族館協会を通じて各施設に受け入れを要請。ニクス側が繁殖など将来的な個体管理につながるとして雌1頭の引き取りを申し出た。このほか5頭が小樽水族館と帯広動物園で一時保護され、9月以降に本州の水族館に移送される。

 ニクスに譲渡されたアザラシは体重31・5キロの雌で生後1~2カ月ほど。当面は空調設備のある部屋で飼育しながら健康チェックや餌を食べるのを確認する。桑山館長は「7~10日ほどでアザラシのリングプールに移動できるのではないか」と話す。

 同施設は現在ドロン(21歳・雄)とマロン(19歳・雌)、その子どものクルン(雄・1歳)の3頭のゼニガタアザラシを飼育中。新たに加わった赤ちゃんアザラシはクルンのお嫁さん候補として飼育される予定だ。
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