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白老・胆振東部・日高

むかわ町の田んぼdeミュージカルがクランクイン

2015/7/25配信

 むかわ町のお年寄りが主役の映画制作グループ「田んぼdeミュージカル委員会」(山本義栄代表)の新作映画が23日、クランクインした。タイトルは「ここがわしらの天国だ」で、20~30分の短編作品となる予定。委員会ではこの作品のほかに、2作の短編作品を順次、制作していく意向で短編3作品を軸に編集し、当初から計画されていた長編の第5作「紅い花 白い花 咲きみだれ」を仕上げていく計画だ。

 撮影が始まった作品は1954(昭和29)年の台風による倒木の処理に追われる山の男たちを中心に、毎年の増水やはんらんで苦しむ二つの村の盛衰を描く。産業構造の変化で若者が都市部へ流出し、過疎や合併、消滅町村と指弾される中、お年寄りたちが笑顔で歌い、踊り「ここで生き切る」たくましさをミュージカルドラマで表現する。

 作品は短編として完結させるが、委員会では同様の形でほかに2作品を撮影。この素材を編集してつなぎ合わせて、樺太から引き揚げて林業に従事する主人公の「シン」がバイオリンを習得して歌手を目指す物語の第5作を制作していく考えだ。

 穂別地区の中村記念公園で行われた撮影には演者、スタッフ合わせて約60人が参加。特設の作業員宿舎の前で、歌う男たちのシーンなどを撮った。脚本を担当する斉藤征義さん(72)によると、短編の撮影は冬のシーンを撮り終えた後、年内に終了して来年5月ごろの上映を目指しているという。山本代表は初日の撮影に「あいにくの雨だったが、みんなが面白く、愉快に、元気にやってくれた」と感想を。熱のこもった演技指導をしていた冨士隆久監督は「この地に根を張って生きていく―という幸せ感を出していきたい」としていた。
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