安平町の瑞穂ダム付近を発着点とした「第１回安平町牧場めぐりサイクリング大会」が２８日、安平町内を中心とした約６０キロのコースで行われ、参加者たちが、まちの牧場風景などを楽しみながら、自転車で初夏の東胆振を駆け抜けた。

　大会は、周辺で植樹祭なども行われている景観の素晴らしい同ダムのＰＲ、来道する外国人を含めた将来的な観光客の呼び込みも視野に初開催。農業、競走馬の町を舞台に、のどかな牧場風景を楽しみながら自転車で走行して、健康増進と交通安全意識の高揚を図るのも目的の一つとなった。

　大会には７歳から８３歳までの１６５人が参加。同町出身で、自転車競技の五輪出場経験も持つ日本自転車競技連盟会長の橋本聖子参議院議員やむかわ町出身でスピードスケートの田畑真紀選手（ダイチ）、歸山麻衣選手（ＪＦＥエンジニアリング）も一般参加者と共にペダルをこいだ。

　開会式では、サイクリング愛好者団体・安平町サイクリングクラブの納口専納助代表が「けがのないように楽しんで」と主催者あいさつ。来賓の滝孝安平町長は「第１回の記念すべき大会。安平町の自然、爽やかな風、それぞれの牧場を楽しんで」と参加者に呼び掛けた。

　この後、室蘭サイクリング協会の会員が先導し、１２グループに分かれた参加者が順次、出発。途中休憩も挟みながら、みずほ館、リリーバレー、安平町役場早来庁舎、鶴の湯温泉、ノーザンホースパーク、社台スタリオンファーム、橋本牧場などを巡っていた。