「むかわ竜」が絵本に 全国の書店で販売、子どもにアピール
2019/5/31配信
むかわ町穂別で発見された「むかわ竜」をモデルにした絵本「きょうりゅうのサン―いまぼくはここにいる―」=アリス館(東京都)出版=が、全国の書店で販売を開始した。むかわ町出身の絵本作家かさいまりさんがむかわ竜をイメージして書いた作品。人々が描く想像の世界からなる7200万年前と、化石となって発見された現代をつないだ内容となっている。
絵本はA4判、ハードカバーでカラー刷り36ページ、4ページの解説付き。絵本や挿絵を手掛ける星野イクミさんが絵を描き、北大総合博物館の小林快次教授が監修を務めた。
物語は、7200万年前に心優しい恐竜、主人公の「サン」がきょうだいを助けるために自らおとりとなってティラノサウルスに追い掛けられ、海の中で命を落としたが、長い年月を経て化石になって発見された―という内容になっている。
絵本は全国の紀伊国屋書店、未来屋書店などで販売。また、むかわ町では町内に在住の全児童、園児に無料で配り、機運醸成につなげたい考え。同町恐竜ワールド戦略室の加藤英樹室長は「皆さんにより深く知ってもらう機会にし、子供を通じて大人を巻き込んだ活動を展開できたら。小さい頃からこういう大きなものがあるということを知ってもらいたい」と期待する。