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白老・胆振東部・日高

さわやかな味堪能 地酒「あびら川」発売-安平

2019/3/19配信

 昨年9月の胆振東部地震で被害を受けた安平町で、地酒「あびら川」の新酒の販売が18日から始まった。16日にお披露目会が町追分のホテルであり、大勢のファンがさわやかな香りと味を堪能した。2年目の仕上がりも上出来で、今年4月に開業する道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」でも販売することから関係者は大きな期待を寄せている。

 あびら川は、道の駅の開業を前に地元の農産物を活用して特産品を作ろうと、町早来新栄地区の稲作農家3人が2017年から取り組んでいる。昨年5月、約4・2ヘクタールに酒米「彗星」を田植え。震災ではコメを乾かす乾燥機が壊れるなどの被害を受けたが、10月に1860キロを無事に収穫。二世古酒造(後志管内倶知安町)で仕込んだ。

 お披露目会には約90人が参加。試飲をして香りや味を確かめた。

 生産者リーダーの田村興文さん(72)は「町外の人にも飲んでもらい、胆振東部地震で被害を受けた農地の復興に思いをはせてもらえたら」と話していた。

 18日に発売されたのは、火入れをしていない「生原酒」の1・8リットル300本。価格は5800円(税込み)で、町物産館や町内の小売店などに置いてある。

 火入れをした原酒も今後、販売していく。

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