優秀賞に厚真町ハスカップ部会 「わが村は美しく」コンクール
2019/2/28配信
道開発局主催の「わが村は美しく―北海道」運動の第9回コンクールで、JAとまこまい広域厚真町ハスカップ部会が優秀賞に選ばれた。昨年9月の胆振東部地震でハスカップ畑に土砂が流入する被害や部会員も犠牲になった。メンバーたちは受賞を喜びつつ、復興に向けての思いを新たにした。
町ハスカップ部会は現在、ハスカップ農家104戸で構成している。今回、生産したハスカップがアイスクリームやジャム、ゼリーなどさまざまな加工品に活用され、農業の活性化に貢献してきたことが評価された。
表彰式は26日、厚真町内で行われ、長谷誠良部会長が室蘭開建の米津仁司部長から賞状を受け取った。長谷部会長は「地震で多くの被害を受けたが、受賞を励みにこれからも頑張っていきたい」と話した。
JAとまこまい広域によると、地震前は約25ヘクタールに約4万2000本のハスカップを栽培していたが、地震で8ヘクタールの1万1210本が土砂に埋まるなどした。104戸のうち24戸で被害が確認され、部会員1人が亡くなった。
コンクールは、北海道の農林水産業の発展を目的に、住民が主体となった地域づくり活動を支援する取り組みで、2001年から2年に一度、実施している。今回は全道で13団体が優秀賞を受賞。この中から来年度、大賞が選考される。
奨励賞には安平町の「北のなのはな会」が選ばれた。