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高齢者の健康維持に力 胆振東部地震から5カ月

2019/2/7配信

 昨年9月の胆振東部地震から6日で5カ月が過ぎた。被災した厚真、安平、むかわの3町では、応急仮設住宅に住む高齢者の健康問題が課題になっている。各町は体操教室や相談会を開くなど、入居者の健康維持に向けた取り組みに力を入れている。

 「イチ、ニイ、サン」。厚真町本郷地区の仮設団地の談話室に掛け声が響いた。5日の体操教室。いすに座った住民7人が、ボールを挟めた両足を上げていき、全員で20まで数えると一斉に足を降ろした。森田よし子さん(79)は息を切らしながらも「体を動かすことで、調子が良くなる」と笑顔だ。

 教室は約2時間。体操は1時間ほどで、その後は参加者同士が会話を楽しむ。この日は地酒「あつま川」などの話題で盛り上がった。佐藤敏男さん(89)は「仮設に住んでから笑う回数が減っていたが、ここに来ておしゃべりすることで不安を忘れることができる」と話す。

 体操教室は町社会福祉協議会が、今月15日から始めた。町内の各仮設住宅で毎週実施している。

 取り組みの背景には、慣れない仮設住宅での生活によって高齢者の体調に変化が出てきていることが挙げられる。全般的に血圧が高く、狭い室内なので歩数が減少したことで運動不足に陥り、筋力の低下につながっているという。因果関係は不明だが、入居者2人も亡くなっている。

 町社協の村上朋子生活支援係長(47)は「健康維持は大切なこと。これから生活再建に差が出てくるので、(再建の)進んでいない人の意欲の低下が問題になってくる」と指摘する。

 安平町では健康運動指導士と臨床心理士がボランティアとして昨年12月から定期的に仮設住宅の談話室で体操教室と相談会を開いている。ただ同町でも、近くに顔見知りがいないので閉じこもりがちになり、食事の量が落ち込んでいる高齢入居者が見受けられるとしている。健康福祉課は「戸別訪問時に声を掛けて参加を促していくなどしたい」と話す。

 むかわ町ではボランティア団体の看護師が健康相談会を月1回開いているという。

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