自然遊び満喫、子どもの自主性養う プレーパーク・キックオフイベント-安平
2018/11/13配信
安平町早来で子どもが育つまちづくりを目指す団体、はやきた子どもの遊び場づくりネットワーク(岡崎友和代表)は10日、プレーパークのキックオフイベントを開いた。町内の早来小学校で講演会、北進の森で1回目のプレーパークを開き、同町や苫小牧市などから約50人の親子が参加した。
プレーパークは、子供たちが想像力を働かせてることで、工夫して遊びを作り出すことができる遊び場のこと。同団体は胆振東部地震で公共施設などの利用が制限され、子どもたちの遊び場が減少したことを実感。「子どもの遊びは生きる力のルーツ」とし、さまざまな遊びを自然の中で無限大に引き出すプレーパークを町内で定期的に開催するため実施した。
講演会で講師を務めた日本プレイワーク協会理事の天野秀昭さんは「子どもの根っこは遊びで育つ」をテーマに、プレーパークの重要性を説いた。天野さんは参加者に「鬼ごっこは遊びですか」と質問し、その答えとして「子どもたちの『やってみたい』『やりたい』という動機が遊びの本質である」とした。天野さんが「遊育(ゆういく)」と呼ぶ、遊んで育つことが、子どもにとって重要である考えも述べた。
北進の森を会場としたプレーパークにはたき火や網、ハンモックなどを用意。親たちが見守る中、子どもたちは小川のエビやヤゴを採取したり、たき火でココアを作って飲むなどしてイベントを満喫した。
同団体の小瀧綾さんは「子どもたちが自然の移り変わりの中で自主的に遊び、その体験が成長につながっていけば」と話した。プレーパークは12月から毎週土、日曜日に定期的な開催を予定している。