厚真の箱崎さん優勝、全国へ 全国剣詩舞コンクール道地区決選大会
2017/7/27配信
厚真町新町の箱崎倫子さん(75)=聖月流日本吟剣詩舞道会千歳支部所属=が、札幌市で開かれた第8回日本コロムビア全国剣詩舞コンクール北海道地区決選大会の第4部詩舞一般の部で優勝した。10月上旬に福井県で開催される全国大会への出場権を初めて獲得。箱崎さんは「優勝は一緒に練習している仲間のおかげ。徐々に優勝の実感が湧き、プレッシャーがかかっているが、全国大会では精いっぱい頑張りたい」と話している。
今月16日に行われた道地区決選大会の同部には24人が出場。箱崎さんは2分半ほどの長さとなるお気に入りの作品「幾山河」を舞い、頂点に立った。これまでも同大会に出場しており入賞経験もあるが、優勝は初めて。今回は腰を低くする足の開きや形をきれいに見せることを練習時から心掛けた。「自分なりに感情の表現はできたかな―という部分はある」と箱崎さん。夢中でこなしたステージだったが、踊った後に「舞台の使い方、目線、形、全部良かった」と評価してくれた人もいたという。
詩舞を始めて11年目。友人に誘われて日本舞踊をしていたこともあったが、いまひとつ肌に合わず、吟舞を見たことをきっかけに「男性的な踊りがすごく良い」と進路変更した。現在は仲間と9人でつくる峰月会の会長も務め、毎週月曜日にけいこに励む。会員は良いところは褒め、良くないところは厳しく、はっきりと注意、指摘して互いに高め合う間柄。「道地区決選大会にも応援に来てくれてすごく心強かった。優勝したときには、みんなが涙を流して喜んでくれた」と大きなタイトルを獲得する過程で、側面から支えてくれた周囲の協力にも感謝の気持ちを表している。