白老・はしもと珈琲館の新メニュー「とびとんバーガー」 ポロト農場の白老豚を使用
2017/5/10配信
白老町竹浦のはしもと珈琲館で、「白老豚」を使った新メニュー「とびとんバーガー」が登場した。町内唯一の養豚場ポロト農場で飼育された軟らかく甘みのある豚肉を角煮風に味付けし、ボリュームいっぱいにはさんだ新バーガー。念願の地元豚肉をメニューに取り入れることができた同珈琲館の代表の橋本紀子さんは「白老の新たな食材として認知度が高まってくれたら」と話している。
ポロト農場は美保野ポーク(本社青森県八戸市)のグループ会社で、約25年前に登別から竹浦の飛生地区に移転。脂のきめが細かいハイブリットポーク7000頭を飼育しており、年間1万4000頭を出荷。岩見沢の工場で加工されてから、市場に流通している。
同農場では、加熱処理した餌のみを用い、成長に合わせた栄養を考慮し、5段階で餌を切り替えるなどして飼育。帝王切開で生まれた疾患のない個体から繁殖させた安全性の高い豚となっている。清川信敏社長は「できるだけシンプルに、豚の生活を邪魔せず、自然体で育ってくれるように特別な薬剤なども使用していない」と話す。
流通ルートの多くが固定していないため、インターネット上では「幻の豚肉」とも言われ、これまでは地元での取り扱いはほとんどない状態。地域住民を対象に年に1度、豚肉の販売を行っているため、知る人ぞ知る「白老豚」ではある。
以前からこの肉のおいしさを知っていた橋本さんは、何度となく仕入れ交渉を行い、今回、食材の調達に成功。豚肉の味わいを最大限に生かした新メニュー「とびとんバーガー」を開発した。角煮風に味付けしたバラ肉をレタス、キャベツの上に乗せたボリュームあるバーガーに仕上げた。
4月から店頭メニューに仲間入りした新バーガーは、リピーターの口コミで徐々に人気も広がっており、試食した清川社長も「肉がすごく軟らかく仕上がっており、とてもおいしいバーガーになった」と太鼓判を押す。橋本さんは「白老牛だけではなく、白老豚があることも知ってもらえたら」と話している。
価格は単品600円(税込み)、コーヒーとコーヒーゼリーのセット850円(同)。テイクアウトも可。
問い合わせは、はしもと珈琲館 電話0144(87)2597。