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千歳・恵庭

冬季戦技競い、雪上を疾走 クロカンスキーで中隊対抗-陸自・第1特科群

2016/2/10配信

 陸上自衛隊第1特科団(団本部・北千歳駐屯地)の部隊、第1特科群(松尾幸成群長)は9日、北海道大演習場北千歳地区で恒例の冬季戦技競技会を行った。クロスカントリースキーを装着した完全武装の隊員たちが4人でアキオと呼ばれるそりを引っ張る3キロ走と5人6キロリレー走の総合タイムを競い合った。

 冬季間の戦闘訓練でスキーによる機動力向上や団結力を強化するため例年2月に実施している。道内各駐屯地に所在する同群の17個ある中隊対抗形式だ。

 リレーでは小銃など背負い、背のうに10キロの重りを入れた隊員がレース前に計量をした。審判が使用するスキーを確かめ、底の溝の深さ規定違反がないか厳密にチェックする様子が見られた。

 それぞれ錬成を重ねたつわものをそろえたえり抜きの選手が出場する競技方式。この日は朝方に湿った雪が降り、気温も高め。「(スキー板に塗る)ワックスの選択もカギを握る」(同群広報)レース展開となった。疲れ知らずの若い隊員がスタミナ面で優位。だが、スケーティング走法や駆け引きにたけた50代のベテラン隊員が活躍するケースもあるといい、リレーは終盤に向かうにつれて各中隊の応援にも熱がこもった。

 陸上自衛隊の技の一つ、スキーは冬季の救難・捜索など災害派遣にも生かされている。隊員の奮闘を見守った松尾群長は「積雪寒冷地の雪上で最も頼りになる個人装備の一つがスキー。基本中の基本として技量を高めてもらいたい」と語った。
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