北国に春の便り―。梅の名所として知られる福岡県太宰府市の太宰府天満宮の「梅の親善使節」が２２日、千歳市役所を訪れ、紅白梅の鉢植えを贈った。

　天満宮には１９７種類約６０００本の梅がある。「学問の神様」の菅原道真をまつり、左遷された道真を慕って京の都から一晩で太宰府まで飛んでいったという「飛梅（とびうめ）」は御神木となっている。

　梅の親善大使は１９５６年から始まり、今年で６０回目を迎えた。神職とみこ６人が千歳市役所を訪れ、公務で東京に出張した山口幸太郎市長に代わり、横田隆一副市長に紅白の梅２鉢を手渡した。横田副市長は謝辞を述べながら「天候が悪くて（欠航や遅れが相次ぎ）千歳まで来るのは大変でしたね」と”使者”の労をねぎらった。

　一行は市議会も訪問。今井俊雄副議長に梅を手渡した。このほか千歳警察署や市内の福祉施設にも贈った。