札幌開発建設部の女性技術職員と土木技術者女性の会による合同の現場見学会が２６日、千歳市内などで行われた。札幌開建が実施している工事現場など４カ所を見て回った。

　同開建が主催した。土木技術者女性の会は全国組織で、民間企業や官庁の女性技術職で構成している。合同見学は初めての試みで、交流を深めることで互いの知識や技術の向上を図る狙いがある。

　女性の会からは４０人、同開建からは１１人が参加。このうち新千歳空港では国交省が整備している計器着陸装置（ＩＬＳ）の設置場所を見学した。

　ＩＬＳは天候不良時でも航空機を滑走路まで電波で誘導する装置で、現場では盛り土などの工事が進められている。参加者は「どのくらいの土砂が必要なのか」といった質問を担当者にしていた。

　昨年９月の豪雨で土石流が発生し、道路が寸断された支笏湖周辺の国道４５３号の復旧現場も見学した。同開建千歳道路事務所の職員が災害時の様子などを語った。

　このほか札幌市南区の南の沢川砂防事業、定山渓ダムも見学した。