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千歳・恵庭

救難、炊き出し、消火も 9月2日に総合防災訓練

2015/5/9配信

 恵庭市防災会議(会長・原田裕市長)は8日、今年度の初会合を市民会館で開き、4年に1度実施する市総合防災訓練について協議した。9月2日に北海道文教大学などを会場に行う予定で、2012年策定の新地域防災計画を反映した新たな訓練も。多くの市民に参加を呼び掛け、関係機関が総出で有事に備える。

 同会議は市や道、千歳署、陸上自衛隊、JRや北電など指定公共機関、市医師会ほか指定地方公共機関、市町内会連合会などで構成し、4年に1度の総合防災訓練を行っている。今回は11年9月以来4年ぶりで、地震発生による大規模災害を想定し、災害対策本部設置訓練など大きく分けて六つの訓練を展開する。

 このうち新たに実施する訓練としては、ボランティアセンター・福祉避難所開設を予定している。市社会福祉協議会が同センターを設置し、初動体制の確認や人員派遣などを展開。子ども発達支援センターに福祉避難所を開設し、約100メートル離れた黄金ふれあいセンターから高齢者を避難させる。

 また、各職場などで気軽に参加できる「シェイクアウト」も総合防災訓練では初めて行う。シェイクアウトは合図とともに▽姿勢を低くする▽頭など体を守る▽揺れが収まるまでじっとする―の安全行動を取る訓練で、防災協定を結んでいる事業所などに参加を呼び掛ける予定だ。

 この他、同大学を主会場に自衛隊や市消防による「訓練展示」が行われ、被災者の搬送や炊き出し、給水などの訓練が行われる。地域住民自らの救出・救助訓練も初めて行う他、応急手当や水消火器訓練、煙体験、増水時の流速体験などを予定している。市内各学校も避難訓練を計画するなど、全市規模の訓練になりそうだ。

 市は11年の東日本大震災を踏まえ、12年に新地域防災計画を策定。災害時の被害を最小化する「減災」の考え方などを取り入れ、自助・共助で地域防災力を高めることなどを明記しており、今回の訓練は新計画を反映させた。市長は「地域防災計画を見直してから初めての防災訓練。市民参加を多く取り入れた訓練を実施したい」と強調した。

 7月に今年度第2回会議を開いて訓練内容の詳細を詰める予定だ。
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