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雪を踏み台にフェンス越え エゾシカ対策へより高く 新千歳空港

2015/4/21配信

 国交省新千歳空港事務所は、3月に同空港で発生した空港内へのエゾシカ侵入に関する調査結果をまとめ、20日に関係者による報告会を開いた。雪を踏み台にしてフェンスを乗り越え、空港敷地内に入った可能性が高いという。報告では推測される侵入経路も示された。同事務所では今後、フェンスをより高くするなど、調査結果を基にシカ対策を検討する。

 新千歳空港では3月3日、シカ7頭が空港内に侵入。同空港発着の2便が欠航、33便が遅延するなどの影響が出た。調査は、今後のシカ対策に役立てるため同事務所が北海道開発技術センターに委託して実施。報告会には同センターの担当者と同事務所、千歳署員ら18人が出席した。

 調査では、空港を囲む高さ約2メートルのフェンスに破損など侵入を許す異常は発見されなかった。しかし、シカの跳躍力に対するフェンスの高さ不足が考えられるほか、外側斜面とフェンスが近接していたり、密生したツル性植物の上に雪が堆積して踏み台状になり、侵入しやすくなる箇所があることが報告された。

 今年は雪解け時期が比較的早く、昼間に解けた雪が夜に凍ることで固いざらめ状の雪が形成され、それを踏み台にシカが飛び越えた可能性などが示された。

 このほか、滑走路上に散布する融雪剤に含まれるミネラルを求めて侵入した可能性にも言及。ふんなどの痕跡からキタキツネやエゾユキウサギなども確認された。

 侵入経路では、7頭の群れが国道36号を越えて滑走路北側に接近。ツル植物に雪が積もったジャンプ台からフェンスを跳び越えて入ったとの推測も説明された。

 同事務所は対策としてフェンスの高さのかさ上げや効率的なパトロール方法などを検討。高速道路に設置される内側のかさ上げで外に出やすくする「アウトジャンプ」の造成や、侵入時に迅速な危機管理対応をまとめたマニュアル整備も検討し、地元猟友会とも連携する。伊藤聡司管制保安部長は「積雪前にはフェンスのかさ上げなど、できることをやりたい」と話している。

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