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千歳・恵庭

「僕は千歳線が好き」 故渡辺淳一さんの直筆文章が千歳駅前に

2014/5/7配信

 「子供のときから、僕は千歳線というのが好きだった」―。大勢の市民や通勤、通学の人々が行き交うJR千歳駅前に、先日亡くなったベストセラー作家、渡辺淳一さんの直筆の文章を写した大きな看板が掲げられている。1989年「はまなす国体」の広報塔として建てられ、その後何度か書き換えられて2000年から現在の姿となった。14年にわたって親しまれてきたモニュメントは、今年8月にその役割を終え、市のお知らせや観光情報を告知する電光掲示板に生まれ変わる。

 正式名称は「北国通信」撰文塔。14年前の書き換えの際「まちの顔ともいえる駅前にふさわしく、千歳をアピールできる看板を」と、千歳に関連のある文学作品などを探し、看板の題材とすることになった。

 当時の図書館長だった岩本政士さん(64)が渡辺さんのエッセー「北国通信」の中から千歳線にまつわる一節を選び、文面を決定。渡辺さんの事務所に使用許可を求めたところ、快く承諾を得ただけではなく、直筆の文章が送られてきたという。岩本さんは「まさにあの場所にぴったりの文章で、長年皆さんに親しんでもらえるものになってよかった」と語る。

 渡辺さんと千歳市とのゆかりについては、千歳豊友会病院の創設者である故・千葉豊昭さんが中学以来の学友で深い交流があった。千葉さんの妻の睦子さん(75)は「主人の葬儀にも駆け付け弔辞を読んでくださった。その後も毎年、出版パーティーに呼んでくださり、家族ぐるみでよくしていただいた。いつも優しい気遣いをしてくださり、素晴らしい人だった」と振り返る。

 看板の撤去作業は8月から始まり、12月までには新しい電光掲示板が完成する予定だ。

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