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千歳・恵庭

越冬エゾシカの管理へ 支笏湖の国道封鎖して学術捕獲

2014/2/25配信

 酪農学園大学を中心とした研究グループによるエゾシカの学術捕獲が25日、千歳市支笏湖温泉から幌美内にかけた国道453号の約6キロ区間で始まった。国道を一時的に通行止めにしてエゾシカを捕獲し、同地域の個体管理の手法を検討する。

 酪農学園大、北大、環境省、北海道開発局などでつくる「支笏湖北側斜面、国道453号沿いでのシカ捕獲に関する勉強会」が実施した。

 同国道に面する支笏湖北側の斜面は冬場、エゾシカの越冬地になる。このため同地域では樹木への食害や交通事故などの被害が発生。観光地でもあり、効果的な個体調整の在り方や捕獲個体の回収などの課題を検討するため、捕獲を実施した。

 交通量が少ない午前6時半から同8時までを通行止めにした。捕獲は27日にも行う。

 エゾシカの駆除や調査のために国道を一時的に通行止めにするのは全国で初の試み。開発局や千歳署、環境省、道森林管理署などと連携した。

 初日は狩猟免許を持つ研究者が同区間に入り、トラックの荷台から銃でシカを撃ち、2頭を捕獲。会見で酪農学園大の吉田剛司教授は「思ったより小枝が多く撃ちにくい。雪も少なく土の上で寝るシカを探しにくかった」と説明。回収についても「(命中して)斜面の下に落ちたシカの回収でさえ13分かかった。今後はより効果を上げる方法を考えたい」と話した。

 酪農学園大の調査では、春には支笏湖北側で越冬したシカの一部が札幌方面へ移動する生態も確認されている。吉田教授は「個体数管理の上で、この地域は重要なポイント。(手法が確立されれば)道路沿いの野生動物の課題を抱える地域の参考になる」と強調。「関係機関と連携して、国道を通行止めにして学術捕獲ができたことは大きな成果」とも話していた。

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