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千歳・恵庭

千歳と恵庭、共に発展へ 連携施策の充実拡大に関する覚書交わす

2019/8/30配信

 千歳市と恵庭市は30日、「連携施策の充実拡大に関する覚書」を取り交わした。移住促進や観光振興、災害対策など18分野、26事業で連携し、施策の充実や拡大、事業の効率化などを図る狙い。道内では広域連携などの枠組みは各地にあるが、隣接する2市が同趣旨の覚書を結ぶのは初とみられる。数少ない人口増加都市同士の協力強化に、山口幸太郎千歳市長、原田裕恵庭市長は「緊密に連携を深めて両市を発展させたい」と声をそろえた。

 30日午前に千歳市役所で覚書の締結式を行い、山口千歳市長、原田恵庭市長が覚書に署名して交わした。覚書では「圏域全体の経済成長のけん引」「高次の都市機能の集積・強化」「圏域全体の生活関連機能サービスの向上」の三つを掲げ、18分野、26事業の連携を体系化した。両市は各分野の協力関係を強めようと、4月から担当レベルで協議を進めてきた。

 覚書締結の背景にはこれまでの盛んな相互交流がある。日中はお互いのまちに通勤や通学する市民が多く、交通アクセスや買い物など生活圏も重なり、医療や消防などの分野で連携も密。覚書で盛り込んだ連携事業のうち、都心での合同移住相談会や観光の共同プロモーション、消防用車両の賃借など5事業は既に実施している経緯もある。

 今年度内は担当部署による情報の共有がメインで、来年度以降に各事業の共同開催など連携の具体例を増やす。千歳が胆振東部地震でノウハウを得た災害時の外国人対策、恵庭のコミュニティーFMによる情報発信など、互いの強みを相手のまちで生かす連携も検討する。ホームページバナーの掲載、公共施設の広報紙配列やイベントポスター掲示など、お互いのまちでできる情報発信の強化などは今年度内に実施する。

 締結式で山口千歳市長は「画期的な協力協定」と強調。人口増が続く両市に「北海道をけん引する役割が課せられている」と指摘しつつ、将来の人口減を見据えて「今のうちから発展している両市が力を合わせることで、相乗効果を生んで将来の備えにしたい」と説明。防災や移住・定住促進などの面で「両市の連携をきっかけに民間活力を引き出せれば」と述べた。

 原田恵庭市長は「両市で連携を強化し、地域性を生かした事業を行い、人づくりや業務の効率化、地域の課題解決につなげたい」と意欲を見せ、「それぞれの担当部署が率直に話すことで新しい展開が生まれる」と期待。移住促進でも過去の実績を示しつつ「まず千歳、恵庭に注目していただきたい」などと述べた。

◇千歳、恵庭両市の主な連携分野と連携事業

●地域経済の裾野拡大
 地域資源活用に向けた支援
 両市内企業の販路拡大に向けた支援

●戦略的な観光施策
 共同プロモーションや連携イベントの開催
 教育旅行など受け入れ促進

●交流・移住促進
 合同移住相談会や移住者向け求人情報の共有
 地元定着などの促進を目指す合同企業説明会

●災害対策
 連携・支援体制の強化に向けた協議
 災害時の外国人に対する情報伝達
 消防用車両などの相互賃借

●地域医療
 救急医療体制の維持・向上

●福祉
 生活困窮者自立支援法の任意事業に関する情報共有

●環境
 再生可能エネルギーに関する情報交換

●教育・文化・スポーツ
 芸術文化振興事業や市民講座の共同開催など

●地域振興
 ホームページバナーの相互掲載
 公共施設への広報紙配列やイベントポスター相互掲示
 地域FMによる情報発信の可能性調査

●土地利用
 千歳恵庭圏都市計画協議会事業の推進
 墓所区画の情報共有

●職員などの交流
 技術系職員などの人事交流
 定期情報交換会の開催

●人材の育成
 発達支援や障害に関する研修や講習会の共同開催

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