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おもてなしの心学ぶ 小中教員2人、丸駒温泉旅館で研修

2019/8/13配信

 支笏湖畔の丸駒温泉旅館(佐々木義朗社長)で今月初旬の3日間、学校教員2人が初任者研修の一環で泊まり込みの業務体験をした。同旅館ベテランスタッフに加え、長期社会体験研修で働いている先輩教員から接客や客室管理など従業員として旅館業の礎「もてなし」の心を習った。2人は学校とは異なる業務で得た経験を今後の教育に生かそうと意欲的に働いていた。

 参加したのは石狩双葉小の畑中匠教諭(28)と石狩花川中の岩田健吾教諭(26)。2人は研修対象となる就業3年目の教員。道教育委員会で募った公共施設や民間企業などの候補から選択し、研修先へ赴く。同旅館では佐々木社長がPTA会長や教育委員をしていたこともあり、昨年に続き、今年は5~7日に研修を受け入れた。

 2人はフロントで宿泊者を受け付けたり、客の問い合わせや要望などに対応したりと接客業務に従事し、宿泊者がチェックアウトした後は布団や浴衣を片付けた。廊下に出る際は客とぶつからないように細心の注意を払うようにし、部屋に敷く布団はタグが目立たぬよう足側にするといった気配りの指導を受け、細部に宿るサービスの神髄を学んでいた。

 畑中さんは「児童と過ごしていて普段は機会の少ない大人、それもお客さまとしての大人への接し方が勉強になる」と話し、岩田さんも「笑顔を絶やさない”お客さまファースト”の考えは生徒を気遣う場面で生かせそう」と接客業の考え方を吸収した様子だった。

 畑中さんは組織文化の違いを例えた。「学校では学年ごとに動きが異なるケースもあるが、旅館では社長や上司に細かく報告、連絡、相談をしていて、”報連相”の重要性を理解できた」

 2人の教育担当は同旅館営業グループ所属の黒田丈裕さん(47)。黒田さんも実は本職が千歳中の教員だ。道教委の長期社会体験研修制度を活用し、4月から来年3月まで働いている。「職場のマネジメント能力を上げるため、民間企業を志望した。ここでは自分のミスが評判や売り上げに直接つながる厳しさもある。五感で体験したことを生徒に還元したい」との抱負だ。

 畑中さんと岩田さんは研修を終え、旅館で得た経験をこれからの教育に生かしたい思いを募らせた。畑中さんは「学校とは違う環境で経験したことを子供たちに伝えたい」と言い、岩田さんは「相手がどう感じるか推し量る大切さを学んだ」と振り返る。接客と教育という人と向き合う仕事で相通ずる能力を確かめる3日間となった様子だ。

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