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北千歳駐屯地の陸自隊員、こども園で研修 災害時対応へ保育経験積む

2019/7/26配信

 陸上自衛隊北千歳駐屯地の隊員10人が25日、市内の市立認定こども園ひまわりと同つばさで、保育教諭の仕事について研修を受けた。隊員たちは災害発生時に部隊内に設けられる、派遣隊員の子供を預かる施設の担当者。災害時の留守家族支援の一環で、一緒に遊び、昼食も共にしながら子供との接し方を学んだ。

 市と東千歳、北千歳両駐屯地、空自千歳基地が2012年11月に締結した「大規模災害時等における派遣隊員の留守家族支援に関する協定」に基づく研修。災害が発生した際、子供のいる隊員も被災地に派遣されるため、部隊では「臨時面倒見施設」を設けて子供たちを預かる。協定では市が同施設に関して助言、指導することが盛り込まれている。

 昨年の胆振東部地震の際も北千歳駐屯地では、18年9月6~12日の期間に同施設を駐屯地内に設け、延べ103人の子供を預かった。

 研修は今回で4回目。今年も同施設担当者に指定された男女10人の隊員が参加した。

 ひまわりでは5人が研修を受けた。散歩をしたり、園庭で遊んだりして子供たちと交流。給食も一緒に食べた。子供たちも隊員に抱きつくなどして、すっかり懐いた様子。隊員が同園職員に保育について質問する時間も設けられた。大場豊子園長は「皆さんとても一生懸命。体を張って子供たちと遊んでいただいています」と目を細めた。

 北千歳駐屯地業務隊の柴﨑喜代志厚生科長は「子供を預ける隊員も、素人の隊員では不安。研修でスキルを上げ、預ける隊員が不安なく任務を達成できることは大きい」と強調する。

 業務隊厚生科の小塙雄斗さん(23)は「うまく接することができるか心配だったが、子供たちの方から遊んでくれた。『また来てね』と言われるとうれしいですね」と笑顔を見せていた。

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