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千歳・恵庭

件数、金額は過去最高 千歳市、2018年度ふるさと納税

2019/5/23配信

 ふるさと納税による千歳市への寄付が2018年度、件数は1万3446件、金額は約2億5439万円といずれも過去最高を記録した。15年度に返礼品の贈呈を始めて以降、実績を飛躍的に伸ばしており、金額は前年度と比べて4倍弱に。同制度は自治体間の「お礼競争」に陥り、総務省が制度の見直しを図る中、千歳では同省通知を順守する「正統派」、まちの魅力発信を強めている。

 ◇返礼品は15年度から

 ふるさと納税は08年度に始まった、まちづくりを応援する寄付。多くの自治体で特色ある返礼品を用意し、寄付で所得税や住民税の還付や控除が受けられるため、寄付者にとってお得感ある制度になっている。

 千歳は08~14年度は返礼品を導入せず、寄付者に「広報ちとせ」を送って「お礼」としていたが、寄付の件数、金額ともに低調。この間の寄付は年間、件数が4~14件、金額が33万~310万円にとどまっていた。

 ところが15年度に千歳のアピール、地場産業の活性化につなげようと、返礼品を導入して実績が急上昇。15年度は寄付件数169件、金額約792万円でいずれも前年度から11倍以上の伸び。

 その後も件数は16年度が前年度比2・4倍、17年度が同9・4倍、18年度が同3・3倍。金額は16年度が前年度比約2・4倍、17年度が同約4・2倍、18年度が同約3・8倍。倍々以上の飛躍的な伸びを見せている。

 ◇品目充実へ工夫

 返礼品の充実も著しい。15年4月に農産物の詰め合わせなど4品目で始めたが、18年度は季節限定品も含めると347品目になった。16年度に丸駒温泉などに宿泊できる「呼び込み型特典」、千歳川桜プロジェクトを始めるなど、注目を集める工夫も仕掛けてきた。

 返礼品の約90%を加工食品やお菓子が占めており、「肉の山本」のラムしゃぶしゃぶセット、カルビーの「じゃがポックル」などが人気とみられる。残り10%を旅行券や農作物、ビールなどで構成している。

 特に18年度は市の目標だった寄付金額1億円をはるかに上回った。返礼品を紹介するインターネットサイトを、従来の二つから八つに拡充したことが要因。市企画課は「目にしてもらう機会が増えた。千歳イコール北海道のイメージもあって、特に加工食品の人気がすごかった」と喜ぶ。

 ◇堅実に制度運用

 一部の自治体は過度な返礼品を用意し、多額の寄付を集めて議論を呼んできたが、千歳は「総務省通知」の順守を徹底。17年に返礼割合を3割以内に下げ、18年に姉妹都市間の返礼品掲載を取りやめるなど、制度の見直しに翻弄(ほんろう)されることなく、堅実に制度運用を図ってきた。

 同課は「国の動向を注視しながら随時調整し、返礼品をサイトに掲載している」と強調し、「いろんな方に千歳を知ってもらい、千歳の魅力を発信することが大事。今後は呼び込み型特典を強化するなど、さらに注目されるよう取り組む」と意気込んでいる。

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