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千歳・恵庭

「支笏湖学」提唱など功績評価 若松さんに環境大臣表彰

2019/4/24配信

 千歳支笏湖小学校の卒業生で、苔の洞門研究会代表を務める若松幹男さん(80)=札幌市在住=が、環境省の「『みどりの日』自然環境功労者環境大臣表彰」を受賞した。環境に関する啓発活動や支笏湖を通して自然を学ぶ「支笏湖学」の提唱など、功績が総合的に評価された。若松さんは「支笏湖で遊んでいた感覚。申し訳ないような、照れくさいような」と謙遜しつつ、喜びをかみしめる。

 表彰は自然環境の保全に顕著な功績のあった人や団体が対象。2019年度は36個人・団体が選ばれた。▽保全活動▽いきもの環境づくり・みどり▽自然ふれあい▽調査・学術研究の4部門がある。若松さんは自然ふれあい部門で表彰された。

 旧満州出身の若松さんは、小学5年から中学2年生まで、支笏湖地域で過ごした。北海道大学理学部では地質学を専攻。火山の形成過程や土質工学の専門家だ。地質調査を行う民間企業で務めた後、北海道地質調査業協会の技術アドバイザーにも就任した。現在は一般財団法人山の手博物館=札幌市=の理事、苔の洞門研究会の代表を務める。

 15年前から提唱する「支笏湖学」は、支笏湖を題材に自然史や地質を学ぶ。火山噴火の実験装置も用いながら、4万年前の支笏火山の噴火による支笏湖の形成、風不死岳などの山々が成立する過程を幅広い世代に紹介。支笏湖小学校では自身の後輩である児童に向けて小学校時代の遊びや学校生活なども伝えてきた。道内の小学校や大学、図書館などでも多数講演したほか、調査業協会のアドバイザーとして地質、環境、防災についての啓発活動にも関わり、これらの功績が表彰につながった。

 4月1日の誕生日に、表彰の知らせを聞いた若松さんは「誕生祝いを頂きました」と笑顔。札幌や千歳、恵庭など市街地に囲まれた支笏湖の特色を挙げ「周囲に北海道の人口の半分が住んでいるにも関わらず、豊かな自然が守られている。日本でも他にはない。これからもこの自然を守るべきです。何かを学んでいけるはず」と魅力と重要性を強調。「これからも遊びながら、支笏湖と付き合っていきます」と抱負を語った。

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